DECT仕様のコードレス電話

海外仕様のコードレス電話で採用されていることが多い規格「DECT」
実は、日本仕様も存在しています。

2010年12月にユニデンからDECT3080 可憐というものが販路限定で販売されたあとが続かないなぁ・・・と思っていたら、2011年8月になって2製品目がシャープからJD-G30Cl/CWとJD-V35CL/CWが登場しました。

さて、DECTですが、海外仕様がそのまま使えるわけではありません。
日本で合法的に使うには、技適を取得した機械を使う必要があります。

DECTの仕様書「ETSI-DECT 標準EN 300 175-2(Common Interface Part 2: PHY Layer)」で定義されている周波数帯域は「1880 MHz – 1978 MHz」と「2010 MHz – 2025 MHz」となっているが、現状全ての帯域を使える地域は存在していない。

現状は、以下の様に地域により周波数帯域が異なっている。
・ヨーロッパ 1880 MHz–1900 MHz
・アメリカ/カナダ 1920 MHz–1930 MHz
・南アメリカ 1910 MHz-1930 MHz
・中国 1900 MHz-1920 MHz
・日本 1893 MHz–1906 MHz

日本で使用できる帯域では5つのチャネルが確保されています。
といっても、5システムまでしか同時に使えない、という意味ではありません。
通信チャネル自体は60個あります。
そこそこヘビーに使うような環境であれば20システム程度は平行稼働ができるようです。

なお、日本語のDECTに関する資料は総務省の検索窓で「DECT」を検索するとDECT仕様を日本に導入する際に検討したいろいろな報告書等出てくるので、それを読むといいでしょう。
情報通信審議会 情報通信技術分科会 小電力無線システム委員会 報告(案)」とかね。
平行稼働数とかの情報はこのpdfに入っています。

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