2016年に「SIMにシールを貼るだけで電波の届かないところでも携帯で支払いできる技術」とか「SIMカードにシールを貼るだけで電波の届かないところでもモバイル決済が可能になる「DigiTally」」という記事になっていた「DigiTally」。
どちらの記事でもSIMの方が重要そうな書きっぷりですが、当時確認できた資料を見る限りでは「DigiTallyについて調べてみた/overlay SIMが重要なのではなくSMAPsが重要っぽい」ということで記事を書いていました。(gigazineの記事が公開されるより前に記事にしてます)
その後、続報を聞かないなぁ、と調べて見ました。
まず公式ページ「DigiTally」
ほぼ変化がないが下記の記述が増えている
We collaborated with researchers from Strathmore University (Nairobi, Kenya), and I made the trip to evaluate the prototype and visit rural areas of Kenya in August-September 2016. Our paper summarising the results of a pilot study was accepted to the Symposium on Usable Privacy and Security (SOUPS), the leading security usability event, which I presented at SOUPS 2017 in Santa Clara, California in July 2017.
More information is available on our Security Group’s blog.
2016年8月~9月にケニアでプロトタイプの実験をして、2017年7月にカリフォルニアで行われたシンポジウムで論文発表した。
とある。
テスト環境はNOKIA 130(2014年バージョン)を使用、
送信者・受信者・金額をベースに8桁数字のコードを生成し
それをお互いに直接入力し合うことにより、整合性を取り決済を完了させる
というものだった。
ユーザ数が多くなった場合、8桁の数字で成り立つんだろうか???
ケニアのプロトタイプの実験というのは、販売者3人、購入者12人を用意して行ったようだ。
で、各販売者が60決済するような感じで、購入者側ががんばって決済を試みる、という感じで行っている。
8桁の入力エラーがいろいろ発生して、決済には30秒~1分かかるような感じであったようだ。
で・・・・このDigiTallyについての続報は無い。
が、「offline mobile payments」で調べると、いくつかサービスが開始されている
・「OyaPay – Offline mobile payment for Africa」
別途持っているデビットカードとリンクして、その中の残高をやりとりできる仕組み
仕組み自体は、DigiTallyと似ているような感じで、Android/iOS上にアプリをインストールして使う
最近リリースされたようで、iOS用はまだ審査中
・「PaySe – A Digital Wallet with Secure Offline Payment Solution」
LCDとキーパッドがついた専用のカードを使い、カード単品でコード入力する仕組み
2016年にサービスインしているようだが、あまりうまく行ってなさそうな感じ