fastcardtechを見ていたら、Marvell PXA1920 Quad Core 1.2GHzのLenovo A788tというものを発見。
(6/3現在ちゃんと値段が入力されていません^^;;; ちなみにこの状態で注文入れてもキャンセルされるだけです)
本体に「4G」というロゴがあり、スペックに「TD-SCDMA + TD-LTE」と書いてあるので、あまり期待せずに調査開始。
PXA1920だとMarvellの製品リストを探しても見当たらない。
プレスリリースの中でPXA1920に言及されているものを発見。
2014/05/14付け「Marvell’s ARMADA Mobile PXA1088LTE and PXA1801 Complete Verizon Wireless Certification for 4G LTE」
この中で「PXA1088LTE (also known as PXA1920) 」とあるように、PXA1088LTEという名前に変わったようである。
PXA1088がSoCで、PXA1801がLTEモデム部分とのこと。
(2014/06/04 Marvellの製品ページが修正されたため下記の記述もそれに合わせて修正)
PXA1088には、「PXA1088 Pro」「PXA1088LTE Pro」の2種類がある。(「PXA1088LTE」という表記もあるがpdfの中を見ると、PXA1088シリーズの紹介のように見える)と「PXA1088 LTE」の3種類がある。
(追加の参考資料:PXA1088シリーズ全体のプラットフォームガイド)
特徴をざっと書き出してみると以下の通り
・3G向けのCortex-A9 2コア搭載のSoC PXA988(TD-SCDMA)/PXA986(WCDMA)とピン互換であるため、置き換えが容易。
・CPU ARM Cortex-A7 4コア
・GPS/WiFi/Bluetooth/FMラジオ搭載
・Dual-SIM対応
・DigRF v3/v4対応
SoCとRFチップ間の通信インタフェース規格「DigRF」に対応
・VoLTE対応
・LTEとWCDMAの速やかな切り替えを行うCircuit Switched Fallback(CSFB)対応(ドコモ作成のCSFBの説明)
・対応電波形式
WCDMA HSPA+(21Mbps), Release 7
TD-SCDMA HSPA+(4.2Mbps), Release 8
TD-HSDPA, Release 7
Class 12 EDGE
・PXE1088LTE Proで追加される対応電波形式
LTE TDD/FDD Cat 4 (150Mbps DL), Release 9
SoC自体はTD-SCDMA/WCDMA、TDD-LTE/FDD-LTEの両方に対応できるらしい。
最初のPXA1088搭載製品としてプレスリリース内では以下の3つがあげられている。
Coolpad 8705(4.7インチ/RAM 1GB/ROM 4GB/500万画素+200万画素カメラ/2000mAh/Android 4.3)
Lenovo A788T(5.0インチ/RAM 1GB/ROM 8GB/800万画素+30万画素カメラ/2000mAh/Android 4.3)
Hisense X8T(5.0インチ/RAM 1GB/ROM 4GB/500万画素カメラ/Android 4.3)
スペックを見る限りでは、これらは、TDD-LTE/TD-SCDMA対応のみで、FDD-LTE/WCDMA対応は盛り込まれていない模様。
SoC自体はサポートしていたとしても、使えるかどうかは別の話、という、いつものことですね。
はたして、FDD-LTE/WCDMA対応で、PXA1088を積んだ機械は現れるのかどうか!!
“Marvell PXA1088LTE (旧 PXA1920)という4コアのスマホ向けLTE対応SoCについて” への1件の返信