会社で使うためのサポートありでNAS OS単品で入手できそうなところを調べてみた。
なお、WindowsStorageServerは除外しています。
2023/11/14: 微修正
2023/03/20: StarWind Virtual HCI Appliance (vHCI)を追加
2021/05/07: XigmaNAS追加
2020/12/02: 再調査し、結果を反映
2013/08/02: 初版作成
iXsystems社 TrueNAS / FreeNAS
以前は別ラインだったTrueNASとFreeNASは2020年3月に統合が発表され、TrueNAS CORE(旧FreeNAS)とTrueNAS Enterpriseになっていくことになりました。
商用向けは、TrueNAS Enterpriseになる。
ベースOS: FreeBSD?
ベースファイルシステム: zfs
対応ブロックストレージプロトコル: iSCSI
対応ファイルアクセスプロトコル: NFS,CIFS,AFS
なお、TrueNAS SCALEというLinuxベースのものもgithubにて開発中。OpenZFSとGlusterを組み合わせたスケールアウトとなっている。まだ全体を置き換える感じではない模様。
ドキュメント類
TrueNAS CORE 13.0
TrueNAS SCALE 22.12(Bluefin), TrueNAS SCALE 23.10 (Cobia)
TrueNASのリリーススケジュール を見ると、TrueNAS COREの商用版がTrueNAS CORE Enterprise、TrueNAS SCALEの商用版がTrueNAS SCALE Enterpriseという扱いになるようだ。
DDN社 NexentaStor / NexentaStor VSA
いつの間にかストレージベンダのDDN社がNexentaを買収していた(2019年5月 DDN to Acquire Nexenta)。DDNは別のストレージベンダTintri社も買収しており、NexentaStor VSA for Tintriというコラボ商品もリリースしていた。
ソフトウェア商品としては「NexentaStor」で、仮想環境上に載せるアプライアンスが「NexentaStor Virtual Appliance(VSA)」という商品名になっている。
ベースOS:OpenSolaris
ベースファイルシステム: zfs
対応ブロックストレージプロトコル: iSCSI,FC
対応ファイルアクセスプロトコル: NFS,CIFS,AFS,WebDAV
NexentaStorの技術情報は「https://nexenta.github.io/」で確認できる。
NexentaStor 5.5 and NexentaFusion 2.0 でリリースノートを見てみると、Tintri のロゴで始まっているので、Tinrti扱い?
NexentaStor 5.5は2022年12月リリースで、5.5FP2が2023年7月リリース、という形になっているようだ。
Open-E社 Open-E JovianDSS / Open-E DSS V7
相変わらずNAS OSの単品販売メインのOpen-Eは2020年2023年も健在。1998年創業なので25周年記念、とWebでうたっている。
旧来のOpen-E DSS V7に加えて、ファイルシステムにzfsを採用したOpen-E JovianDSSが登場した。
ベースOS: Linuxベース
ベースファイルシステム: DSSV7はxfs, JovianDSSはzfs
対応ブロックストレージプロトコル: iSCSI
対応ファイルアクセスプロトコル: NFS,CIFS,AFS
NAS OS単品提供のみ
2023/11/14現在、OPEN-E DSS V7ページにはあと約1年で製品終了、と記載されるようになり、Open-E JovianDSSのみが継続しているようだ。
Open-E JovianDSSは標準価格が明記されていて分かりやすい。
StarWind社 StarWind Virtual SAN(VSAN)
StarWind社がStarWind Virtual SANというのを公開している。
日本のclimbが取り扱っており「StarWind技術ブログ」も公開している。
StarWind Virtual HCI Appliance (vHCI)という形でHyper-Vサーバ/ESXiサーバと組み合わせて使うタイプの製品も出ている
ベースOS: Linuxベース
対応ブロックストレージプロトコル: iSCSI
対応ファイルアクセスプロトコル: NFS,CIFS,AFS
NAS OS単品提供のみ
OSNEXUS社 QuantaStor
OSNEXUSという会社が開発しているもの。
Community Editionは”1サーバあたり物理40TB”を4サーバまでで、2年間使えるライセンスが発行されるようだ。
ベースOS: Linux Ubuntu Serverベース
対応ブロックストレージプロトコル: iSCSI,FC
対応ファイルアクセスプロトコル: NFS,CIFS,AFS
NAS OS単品提供のみ
XigmaNAS(NAS4Free)
元々2005年にFreeNASという名前で始まって、2011年にiXsystems社がFreeNASの商用を買収したことによりNAS4Freeに改名し、2018年から現状のXigmaNASになっている。
価格をつけて販売しているわけではないので載せるか悩んだが、サーバ筐体などを売っているAspen Systemsというところとjet streamでインストールしたサーバを販売しているようなので掲載。
ベースOS: FreeBSD
ファイルシステム: OpenZFS
対応ブロックストレージプロトコル: iSCSI
対応ファイルアクセスプロトコル: NFS,CIFS,AFS
XigmaNAS 13.1.0.5 = FreeBSD 13.1
XigmaNAS 13.0.0.5 = FreeBSD 13.0
XigmaNAS 12.3.0.4 = FreeBSD 12.3
XigmaNAS 12.2.0.4 = FreeBSD 12.2
XigmaNAS 11.4.0.4 = FreeBSD 11.4
その他
CloudByte社 ElastiStorは、MayaData社(https://mayadata.io/)に移管後はプロダクトが見当たらないので消えた模様。githubアカウントはmayadataのやつとcloudbyteのがある。cloudbytesの方は最終更新が2018年1月。2023/11/04現在mayadata.io にアクセスできなくなっていた。
RisingTide Systems RT OS はドメイン毎消滅。もともと情報が少なかったけど、その後は不明。
下記は2013年8月2日時点の情報を記録のため残しておく
・iXsystem TrueNAS Unified Storage
ベースOS: FreeBSD8
ベースファイルシステム: zfs
対応ブロックストレージプロトコル: iSCSI
対応ファイルアクセスプロトコル: NFS,CIFS,AFS
Fusion-IOによるパフォーマンスアップ策あり
FreeNASの開発主体
・Nexenta NexentaStor
ベースOS:OpenSolaris
ベースファイルシステム: zfs
対応ブロックストレージプロトコル: iSCSI,FC
対応ファイルアクセスプロトコル: NFS,CIFS,AFS,WebDAV
NAS OS単品提供あり
SSDによるパフォーマンスアップ策あり
・RisingTide Systems RT OS
ベースOS: Linux kernel 3.0.38ベース,OpenSUSE 11.2?
対応ブロックストレージプロトコル: iSCSI,FC
対応ファイルアクセスプロトコル: NFS,CIFS,AFS
NAS OS単品提供のみ
InfiniBandサポート
Linux-iscsi.orgの「RTS_OSを見ると、いろいろ詳細がある。
パッケージ管理がYaST2および11.2という単語がいろいろあるので、OpenSUSE 11.2ベースの模様。
Web管理画面が用意されていない?
マニュアル
・Open-E DSS V7
日本のページもある。
ベースOS: Linuxベース
対応ブロックストレージプロトコル: iSCSI
対応ファイルアクセスプロトコル: NFS,CIFS,AFS
NAS OS単品提供のみ
・StarWind iSCSI SAN & NAS V6
ベースOS: Linuxベース
対応ブロックストレージプロトコル: iSCSI
対応ファイルアクセスプロトコル: NFS,CIFS,AFS
NAS OS単品提供のみ
・OS NEXUS QUANTASTOR STORAGE APPLIANCE SOFTWARE
ベースOS: Linux Ubuntu Serverベース
対応ブロックストレージプロトコル: iSCSI,FC
対応ファイルアクセスプロトコル: NFS,CIFS,AFS
NAS OS単品提供のみ
マニュアル
・CloudByte ElastiStor
ベースOS: OpenSolarisベース?
対応ブロックストレージプロトコル: iSCSI,FC
対応ファイルアクセスプロトコル: NFS,CIFS,AFS
NAS OS単品提供のみ
QoSにすぐれている、と自称。