NUTANIX(ニュータニックス?)というサーバ+ストレージという感じのシステムがあるらしい。
EMC Isilonみたいな感じの分散型のストレージ+HyperVisor。
EMCからは敵と見なされているようで、アメリカの方では、EMCからいろいろ言われてるらしい。
blogの「They (EMC) think you are stupid!」でEMCから言われてることはFUDだという反論記事を書いていた。
さて、そんなNUTANIXは、サーバブレードを4枚さした2U筐体を1単位として構成する、分散型でイーサネット接続のストレージ+vSphere実行環境。
はっきり書いてないけど、高性能なvSphere Storage Applianceとかみたいな印象を受ける。
日本では日商エレクトロニクスが取り扱っているみたいだが、あまり推進してはないのかな?。
さて、現状モデルは2つ。NX-2000とNX-3000。
スペックを比べる限りでは、単純にNX-2000が旧モデルで、NX-3000が新モデル、といった感じである。
NX-2000 starter kit | NX-3000 starter kit | |
---|---|---|
CPU | (Xeon X5650*2)*4ブレード =48core 2.66GHz |
(E5-2660*2)*4ブレード =64core 2.2GHz |
ストレージ | PCIe-SSD 1.5TB + SATA SDD 1.2TB + SATA HDD 20TB |
PCIe-SSD 1.6TB + SATA SDD 1.2TB + SATA HDD 20TB |
メモリ | 192GB~768GB | 512GB~1024GB |
ネットワーク | (10GbE*1,1GbE*2)*4 | (10GbE*2,1GbE*2)*4 |
接続性 | vSphere 5.x, KVM | vSphere 5.x, KVM |
電源 | 100~240V 1350W | 200~240V 1400W |
ストレージにところにある「PCIe-SSD」は、どうやら、Fusion-ioである模様。
SupermicroのSuperServer 2027TR-HTRF+みたいなハードウェアに、Fusion IO+2.5インチSSD+2.5インチSATA HDDという構成を取っているのだと思われる。
Supermicroのだと仮定して調べてみると、2027TR-HTRF+で使われてるマザーボードだと、各ブレードあたり、SATA3/6Gbpsポートが2個とSATA2ポートが4個、が使えるらしい。
筐体前面にはディスクスロットが24個あるが、それらは4分割されており、それぞれのブレードに割り当てられており、共有されているわけではない。
おそらく、SATA3ポート側にSSDが2つ、SATA2ポート側にSATA HDDが4つ接続されており、1筐体全体としては、SSDが8個、SATA HDDが16個、計24スロット、という状態で使用しているのだと想定される。
PCIe SSD/SATA SSD/SATA HDDで構成されるハイブリッドファイルシステムは、VMware ESXi側からみると、接続形態はただのiSCSIディスク。
しかも、VMware Compatibility Guideによると、マルチパスが「NMP VMW_SATP_DEFAULT_AA VMW_PSP_FIXED」。
複数の筐体に分かれているが、特に分散処理とか考えられていないのだろうか?とちょっと心配になったりする設定に見える。
それとも、追加プラグインなどがあって、インストールすることによって、適切に分散してくれるとか?
2013/06/05追記
日本法人が設立されたそうで。
ascii「統合型仮想化インフラを手がけるニュータニックスが日本法人」
impress「仮想環境向けアプライアンスを提供する米Nutanix、日本法人を設立」
impressの記事には「ニュータニックス マネージングディレクターの岡田卓也氏」なる人が掲載されてて、なんか見たことある気が・・・と思ったら
「Infoblox、Windows環境向けのDHCP/DNSサーバー集中管理アプライアンス」で「代表取締役の岡田卓也氏」と紹介されてた。
こういう業界の人の通例に伴い、転職してますねぇ・・・