MIPS用suバイナリ ver3.0.1

GUIアプリからroot権限操作を行う場合、ChainsDDさんのSuperuser.apk+suバイナリが必要になる。

Superuser.apkは普通のAndroidアプリだが、suバイナリの方はARMアーキテクチャ用となっている。
じゃぁ、MIPSアーキテクチャ用のsuバイナリを用意しよう!
ということで、用意しました。

su-3.0.1.zip

zip内のsuファイルを/system/xbin/su もしくは/system/bin/su に置いてください。
そして、「chmod 6755 /system/xbin/su」もしくは「chmod 6755 /system/bin/su」と権限を与えてください。

ちなみに、Githubで公開されているソースは、ver 3.0.1のしかないようなので、このバージョンになっています。

Superuser.apkの方は公式のhttp://downloads.androidsu.com/superuser/Superuser-3.0.6-efgh-signed.zipをダウンロードしてください。
そして、system\app\Superuser.apkを使ってください。
注意点としては、Superuser.apkの中で、suバイナリのバージョンチェックとアップデートを行うことができますが、これをやってしまうと、suが動かなくなる、という点です。
それさえ注意すれば、問題なく動くかと思います。

ただ、これを使ってもRootexplorerは期待通りの動作をしてくれなかったり・・・
/systemに移動して「Mount R/W」ボタンを押しても、なにも動いてくれない・・・
どこら辺に問題があるかなぁ・・・

Novo7 Basicのfirmware(転載,2011/11/17アップデート)

Novo7 Basic、Novo7 Advanceのfirmwareは、なんでかわかりませんが、数码听潮 人生看客というblogでも配布されています。

艾诺 Ainol Novo7普及版 君正 JZ4770 MIPS架构安卓3.2固件卡刷升级公测版
Android 3.2 2011/11/09版で、Android marketの停止問題が解消されているらしい。
入っているファイルは boot.img, mbr-xboot.bin, system.img
system.img内には recovery.cpio.img, userdata.imgがある。
転載

君正JZ4770方案MIPS架构艾诺ainol Novo7普及版2.2.1可能是最终固件公测
Android 2.2 2011/11/08版
入っているファイルは boot.img, npm701_x-boot-msc.bin, system.img
system.img内にboot.img, recovery.cpio.img, userdata.img, testsd.data が入っている。
転載

万众瞩目,全球首款千元以下安卓3.2设备要来了么?Novo7普及版君正JZ4770平板3.2正式固件公测
Android 3.2 2011/11/15版
転載

MIPS Android(JZ4760)用nicoWnnG version 2011.1115.1 独自ビルド版

(2013/06/21 追記 start)
最新版は「MIPS Android(JZ4760)用nicoWnnG version 2013.0425.1 独自ビルド版」にて配布中。

(追記 end)


— 以下、元の記事 —
MIPS Androidで動作するnicoWnnGを2011/11/15時点での最新版(Version 2011.1115.1)にアップデートしました。(2011/11/15 12:10: 2011.1111.1→2011.1115.1 に差し替えました)

ダウンロード: nicoWnnG-2012.0325.1-mips.apk
ダウンロード: nicoWnnG-2011.1111.1-mips-2.apk (23:15 署名を忘れていたのを修正しました)
ダウンロード: nicoWnnG-2011.1115.1-mips.apk

[注意事項]
オリジナルのnicoWnnGがすでにインストールされていると、こちらの独自ビルド版はインストールに失敗します。
逆に、こちらの独自ビルド版があると、オリジナルのインストールに失敗します。

これは、この独自ビルド版は、オリジナルのnicoWnnGと同じソース・パッケージ名で作成されていますが、署名が異なっていることによるものです。

といっても、オリジナル版はMIPS用のライブラリが内蔵されていないので、そもそものインストールに失敗しますが・・・
なお、今回の独自ビルド版では、MIPS、MIPS-R2用のバイナリのみとし、オリジナル版に含まれるARM,x86用バイナリを削除しています。

ronzi(溶智) A3での動作確認をしました。(2011/11/14 23:15)

それ以外の機種での動作は未確認です。
過去のバージョンではAMT-7001を積んだICOO T22では動作しなかったようですが、MIPS-R2用バイナリを追加したこのバージョンでは動くといいんですが・・・

旧バージョン:
2011.0823.2版
2011.0503.1版

独自ビルド版のトピック
・いままでAndroid NDK for MIPSのr5bでコンパイルしていましたが、r6mに変更しました。
・いままでMIPS r1用のバイナリのみでしたが、MIPS r2用のバイナリも含めました。
・apk容量削減のため、MIPS用バイナリのみとしました。
・全体の再コンパイルは行わず、libディレクトリのみをapktoolを使って入れ替えています。

Ginga-NCLとGinga-J

海外の地デジについて調べていたら、Ginga-Jなる単語が出てきたので調べてみた。

まず、基礎知識

・日本の地デジ形式 ISDB-T
・南米で採用されている地デジ形式 ISDB-TBもしくはSBTVD
ABNT=The Brazilian Association for Standardization (ブラジルの団体, 規格を定めている)
ARIB=Association of Radio Industries and Businesses / 一般社団法人 電波産業会(日本の団体, 規格を定めている)
SBTVD Forum=The Brazilian Digital Terrestrial Television Forum (ブラジルの団体)
DiBEG=Digitan Broadcasting Experts Group(日本の団体)
DVB=Digital Video Broadcasting Project(ヨーロッパの団体)
ETSI=European Telecommunications Standards Institute(ヨーロッパの団体, 規格を定めている)

海外の地デジ採用ニュースを追っていくと、DiBEG Newに「2011/10/19 モルジブで地デジ採用!」というのを発見。
他にどんなニュースがあるのかを見てみると、技術文章についてのアップデートがあった。(Update of ISDB-T International Harmonization Documents (ABNT – ARIB – SBTVD Joint Documents))

これの「6. Commonalities and Differences in the XML based multimedia coding scheme」に「6.1. NCL and the Ginga-NCL presentaiton environment」という形で、「Ginga-NCL」と、その後に「Ginga-J」という単語が登場してくる。

NCLはNested Context Languageの略で、XMLベースのアプリケーションを構成するための言語規格。
Ginga-NCLは、ABNT NBR 15606-2とABNT NBR 15606-5にて定義されている規格となっている。
この規格にはLuaによるスクリプト言語も含まれている。

また、Ginga-NCLには、ITU-R BT.1699-1で定義されているACAP-XおよびDVB-HTMLと、ECMAScriptのDOM level 1 API for BML for basic servicesにも対応している。

Ginga-NCLは、基本的には日本の地デジで採用されているARIB STD-B24の発展拡張系で、できることは、Ginga-NCLの方が多い。

Ginga-J(ABNT NBR 15606-4)も、ARIB-J(ARIB STD-B23)の発展拡張系となる。
どちらもJavaMEのJava TV 1.1をベースに拡張されている。
ARIB-Jの方は、ITU-T J.202ベースのDVB-GEM 1.2との互換がある。
GEMというのはMHPの拡張系で、MHP=Multimedia Home Platform、GEM=Globally Executable MHPというのがフルネームとなる。
ここら辺の関係はいろいろめんどいが、Introduction to MHP & GEMの図説をみるとわかりやすいだろう。

Ginga-Jで使われているJavaDTV 1.3というのはこれらをほぼ全て含んでいるらしい。

Ginga-NCL/Ginga-Jに関する資料はgingaオフィシャルにある。
Downloadページに、ブータブルのGINGA LIVE CDがあったり、VMware用の仮想イメージがあったりする。

ginga-NCL用のNCL Eclipseというのもあるが、現状英語による説明はない。

で・・・いろいろ見ても、いまだに分からない点が1つ・・・
なんで「Ginga」って言うん?
wikipedia englishを見ると「The name Ginga was chosen for the middleware in recognition of the culture, art, and constant fight for freedom and equality of the Brazilian people. Ginga is the fundamental movement in capoeira, and pronounced jinga; literally: rocking back and forth; to swing.」とある。
はしょって言えば、ブラジルがヨーロッパに植民地化されたあと、奴隷が武器を持たずに戦う技として作られていったカポエイラの基本的な構えが「ジンガ」といい、そこから名前を取った、と。

なお、以前はOpenGingaというプロジェクトもあったようですが、現在はつぶれてドメインは別物になっています。

Tintri VMstore T540

先日紹介した、Tintri VMstore T445。
先日開催されたvForum2011にて実物があったので、いろいろ聞いて見た。

おおむね想定通りだったけど、いくつか記事のアップデートが必要な点があった。

ハードウェア的な構成についての話
・機種が2つ、廉価版で4UのT445と、ヘッド冗長性ありで3UのT540がある。
 (T540のが後に出てきた)

・廉価版 4UのT445のハードウェア
想定通りSUPERMICROの4U SuperChassis 846シリーズだった。
HDDが24スロットで、160GB SSDを9本でRAID6、1TB HDDを15本でRAID6としている。
オンボードNICは1Gbps 1つ+管理用1Gbps 1つと結構貧弱。

・冗長性ありの3U T540のハードウェア
Tintriのページにある背面画像から考えるとSUPERMICROの3U SuperServer 6036ST-6LRあたり。
HDDが16スロットで、300GB SSDを8本でRAID6、3TB HDDを8本でRAID6としている。
オンボードで10Gbps NICが2つついているというのが利点であろう。
その他に管理用として1Gbos NICが2つある。

・消費電力の謎。
ノックスのカタログではT445の消費電力が1200Wで、T540の消費電力が500Wとなっているが、デュアルヘッドなのにほんとか?
と思い、Tintri公式のリソースにてダウンロードできるdatasheetを確認したところ、T445・T540のどちらとも「Typ(標準値)が500W」としか書かれていなかった。
T445の消費電力1200Wというのは、おそらくシャーシの最大消費電力 1200Wから来ていると思われる。
であれば、T540も、シャーシの最大消費電力 1200Wとなるのであろう。
(2011/12/21追記: 上記に記載した、ノックスカタログにおける消費電力の件は500Wに修正されていた)

・T540でのヘッド間ディスク共有方法はStorage Bridge Bayを利用
T540では、ヘッドの冗長性アリ、となっているが、どうやって2つのヘッドを1つのディスク群にアクセスさせているのかを、シャーシ側の資料を確認してみたところ、Storage Bridge Bayという仕組みを利用しているとのこと。
SSBについては、Storage Bridge Bayからの出発 ~SBB規格がもたらすストレージの未来像~という日本語の記事があったので、こちらを見てください。

ストレージとしての動作について
・最終的なデータの置き場所はHDD上
・書き込み/読み込みキャッシュ的な感じでSSDをフル活用する
・エンクロージャの増設等は現状考えられてはいない
 (ただし、T540はハードウェア的には外部SASポートがあるのでできなくはないはず)

・VMware専用のNFSストレージで、他のOS用には考えられていない
 とはいえ、Citrix Xenに関しては対応する可能性がある。

モバイルバージョンを終了