テープ装置メーカ純正のLTFS一覧(2013/12/20更新)


LTOテープをファイルシステムとして使うLTFSについて 2020/05/11版」として更新しました。


2015/11/18の情報を元に、新記事「LTOテープをファイルシステムとして使うLTFSについて 2015/11/18版」を公開しています。

 


各テープ装置メーカ純正のLTFSについて言及があったものについてリストアップ。
(2013/12/20修正)

 

IBM版
基本的には、IBM版が他のいろんなもののベースとなっている模様。
ltfs_1300_4101.tar.gz
→ ltfs-1.3.0.2
fixcentralで検索して発見する必要がある
ライブラリ用はltfs-2.1.2.0-2501のようだがアップデータのみ提供。オリジナルはIBM製ライブラリを買うと入手できる。

hp版 / USページ
HP_StoreOpen_Standalone_2.1.1_-_Source_Z7550-01209.tar.gz
→ HP-SOS_2.1.1
ライブラリ用 HP_StoreOpen_Automation_1.2_-_Source_Z7550-01009.tar.gz
→ hp_soa_1.2
右側の「Drive FW & LTFS Code」のリンクから入手

単体用のLTFSが、HP Store Open Standalone(HP-SOS)という名称に変更になっていた。

Oracle版
ltfs_126_20130711_orcl_oels_5_5.tar.gz
→ ltfs-1.2.6
元はIBM版ltfs-1.2.0に、Oracle純正LTOドライブへの対応を追加したものから始まり、現在は、IBM版1.2.0/1.2.5、hp版1.2.2/2.0.0からそれぞれ修正を取りいれて開発継続中のようだ。

Quantum版 / source code
5-00732-05.zip( qtmltfs-2.1.0.tar.gz )
→ qtmltfs-2.1.0
IBM版だとltfs-1.2.5の次がltfs-1.3.0になっているが、Quantum版ではltfs-1.2.1の次がltfs-2.0.0になっているようだ。
機能追加としてはLTO-6対応など、だいたい、どちらも同じような感じのないようなので、「IBM版ltfs-1.3.0」=「Quantum版ltfs-2.0.0」といって差し支えなさそうである。
qtmlfs-2.1.0とIBM版ltfs-1.3.0.2の違いはchangelog上は言及されている修正が全く違うので、どの程度同じなのか謎。

Tandberg版
hp版がそのまま利用されているようだ。
HPLTFS_SOURCE.tar
→ ltfs-1.2.0


以下は2013/01/14記載の古い記述を参考のため残しています。

 


IBM版
基本的には、IBM版が他のいろんなもののベースとなっている模様。
ltfs_1300_2501.tar.gz
→ ltfs-1.3.0.0
ライブラリ用はltfs-2.1.2.0-2501のようだが元を発見できず。

 

hp版
HPLTFS_1.2.2_SOURCE.tar.gz
→ ltfs-1.2.2
ライブラリ用 HP_STOREOPEN_AUTOMATION_1.1.0_SOURCE.tar.gz
→ hp_soa_1.1.0

Oracle版
ltfs_120_20111005_orcl_oels_5_5.tar.gz
→ ltfs-1.2.0
IBM版ltfs-1.2.0に、Oracle純正LTOドライブへの対応を追加したエディションのようだ。

Quantum版
qtmltfs-2.0.0-5.tar.gz
→ qtmltfs-2.0.0
IBM版だとltfs-1.2.5の次がltfs-1.3.0になっているが、Quantum版ではltfs-1.2.1の次がltfs-2.0.0になっているようだ。
機能追加としてはLTO-6対応など、だいたい、どちらも同じような感じのないようなので、「IBM版ltfs-1.3.0」=「Quantum版ltfs-2.0.0」といって差し支えなさそうである。

Tandberg版
hp版がそのまま利用されているようだ。
HPLTFS_SOURCE.tar
→ ltfs-1.1.0

LTOテープをファイルシステムとして使うLTFS


LTOテープをファイルシステムとして使うLTFSについて 2020/05/11版」として更新しました。


2015/11/18の情報を元に、新記事「LTOテープをファイルシステムとして使うLTFSについて 2015/11/18版」を公開しています。


LTO-5/LTO-6からは、メディアを2つの領域に分割して利用することが可能になった。
その機能を活かし、1本のテープメディアの中に、メディア内データの管理情報と、実データを分割して保存することを可能とした。
これにより、これまで実現出来なかった、1本のテープメディアだけで可搬性のあるファイルシステム構築、というものが可能となっている。

で・・・ライセンス料金が取られないような形で、これをうまく使えるか調査してみた。

(2013/05/21追記: IBM版LTFS LEを導入した記事を書きました→「IBM版LTFSをRHEL5で使ってみた」)

LTFS公式ページ
LTFSに関する一番起点となるページ。

Linear Tape File System (LTFS) Format Specification
LTFSの規格書。
2011年8月17日リリースのLTFS Format Version 2.0.1。

この規格書に則って、各LTOドライブメーカ(IBM,HPなど)がソフトウェアを作成している。
ただ、この規格書がいまいちよくわからん状態で、IBMだとLTFS Format 2.1.0というのが2012年10月18日に公開されている。

IBM Linear Tape File System(アメリカ) / IBM Linear Tape File System(日本)
IBMの紹介ページ。

IBM Linear Tape File System Single Drive Edition Information Center
単体ドライブ用
対応OS: RHEL5.5~5.8,6.1,6.2、SLES11SP1,SP2、WindowsServer2008R2SP1,Windows7、MacOSX10.5.8,10.6.8,10.7.4
FixCentralにて以下を選択するとダウンロードできる。
製品グループ: System Storage
Select from System Storage: Tape systems
Select from Tape systems: Tape drivers and software
Select from Tape drivers and software: LTFS Single Drive Edition(SDE)
プラットフォーム: Linux/Windows/MacOSXから選択
IBMのLTOドライバをインストールして、/dev/st?ではなく、/dev/IBMtape?というデバイス名で利用する必要がある。

IBM Linear Tape File System Library Edition Information Center
IBMテープチェンジャー用
対応OS: RHEL5.5~5.8,6.1,6.2、SLES11SP1,SP2、WindowsServer2008?

FixCentralにて以下を選択するとダウンロードできる。
製品グループ: System Storage
Select from System Storage: Tape systems
Select from Tape systems: Tape drivers and software
Select from Tape drivers and software: LTFS Library Edition(LE)
プラットフォーム: Linux/Windowsから選択
ただし、ここで入手できるのは、アップデータのみ?
IBMのLTOドライバをインストールして、/dev/st?ではなく、/dev/IBMtape?というデバイス名で利用する必要がある。

関連資料?:IBM System Storage Linear Tape File System Library Edition Version 2.1(pdf)

HP リニアテープファイルシステム (Linear Tape File System) / HP StoreOpen(英語)
hpのLTFSの紹介ページ

いまいち、HP StoreOpen AutomationとHP LTFSの違いが見えにくいが、HP LTFSが単体ドライブ用で、HP StoreOpen Automationがチェンジャー用である。
IBMのLTFS-SDEとLTFS-LEの関係と似ている。

IBM LTFS-LEとHP StoreOpen Automationとでは、テープチェンジャー周りの操作が異なる。

Oracle’s StorageTek Linear Tape File System, Open Edition

Oracle Enterprise Linux 5.5向けのLTFS 1.2.0およびLTFS 2.0準拠のソフト。
LTOドライブはIBM LTO-5, HP LTO-5とOracle(StorageTek) T10000Cに対応している。
チェンジャー制御はない

LTFS Archvier
イタリアのCentre for Research and Technological Innovation(CRIT)が公開しているhpドライブを使用した24slotチェンジャー、もしくは単体ドライブを利用して構築できるテープアーカイブソフト。

このリストに抜けているものも含めて「テープ装置メーカ純正のLTFS一覧」という形で別記事も作成している。