ImageMagick/librsvgではSVGのtextPathが使えない


文字列画像をSVGで作る」で調べたことの副産物を別記事として書きます。

SVGで文字列を描画する際、単純に記載するには「text」を使用する。

textには「textPath」という機能があり、別途定義した「path」の線上に文字列を並べることができるようになっている。

textPathは各種ブラウザではサポートされているものの、ImageMagickではサポートされていない。(「Text by path not working #642」)

ImageMagickでサポートされていない原因は、SVG描画にはlibrsvg2を使用しており、そのlibrsvg2がtextPathをサポートしていない、というものでした。(「[BZ#644624] no support for textPath element」)

4年前に「Partial textPath support」という形で部分的にサポートするためのパッチが投稿されているようなのですが、取り込まれていないままのようです。

果たしてサポートされるようになるのか・・・

文字列画像をSVGで作る


ImageMagickの使い方を調べていたら、文字列を記述したSVGをImageMagickの機能で画像にすることができるようだ。

まず、ImageMagickで使えるフォントを確認する。

$ magick -list font
<略>
  Font: VL-Gothic-Regular
    family: VL Gothic
    style: Normal
    stretch: Normal
    weight: 400
    glyphs: /usr/share/fonts/vlgothic/VL-Gothic-Regular.ttf
$

「Font: VL-Gothic-Regular」が日本語フォントを含むものであるため、これを使う形でSVGを記述する。

<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<svg version="1.1"
 xmlns="http://www.w3.org/2000/svg"
 xmlns:xlink="http://www.w3.org/1999/xlink"
 viewBox="0 0 200 100"
 >
 <g font-size="16" font-family="VL Gothic">
<text x="0" y="16" style="width:200px;height:100px;font-size:16pt" >文字列78901234567890123456789012345678901234567890</text>
 </g>
</svg>

これで「magick test.svg test.png」とかやると生成される。上記の様にfont-familyをSVG内で指定していない場合は「magick -font VL-Gothic-Regular test.svg test.png 」という形で使用するフォントを指定する。

ただ、コレは自動改行されない。

調べたがSVGで簡単に文字列を自動改行させる方法は無い模様。

「foreignObject」というのを使うとできる、という記述もあったのだが、ImageMagickでは使えないようで、下記のSVGを作ってみたが、真っ白な画像ができあがった。

<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<svg version="1.1"
 xmlns="http://www.w3.org/2000/svg"
 width="210" height="110" >
<foreignObject x="0" y="16" width="200" height="100">
 <html xmlns="http://www.w3.org/xhtml/1999">
  <div style="width:200px;height:100px;font-size:16pt" >文字列78901234567890123456789012345678901234567890</div>
 </html>
</foreignObject>
</svg>

snibgo’s ImageMagick pages の「SVG text」にInkscape を使ってテキストを配置するアウトラインを作って、その範囲内に文字列を流し込む、ということができるらしい。

調べていくと「TextPath」を使うとPathで指定した線に沿ってテキストを配置できるので、その線を罫線みたいに引くことで対処できるようだ。

が・・・うちの環境のImageMagick v7では、テキスト文字列が出力されなかったので、調べたところ「RSVGが有効であること」が必要らしい。(参考:「convert SVG to PNG (textPath)」)

このため「yum install librsvg2-devel」でパッケージ追加した後に、「./configure」を実行したが「RSVG –with-rsvg=no no」のまま。「./configure –with-rsvg=yes」にしたところ「RSVG –with-rsvg=yes yes」となった。

しかし、それでもうまく描画はしてくれなかった・・・とりあえず現状はお手上げ状態。今後の記録のために実験したSVGの内容を下記に挙げておく。

その1:ぐるぐる巻きに文字列

<svg viewBox="0 0 100 100" xmlns="http://www.w3.org/2000/svg">

  <!-- to hide the path, it is usually wrap into a <defs> element -->
  <!-- <defs -->
  <path id="MyPath" fill="none" stroke="red"
          d="M10,90 Q90,90 90,45 Q90,10 50,10 Q10,10 10,40 Q10,70 45,70 Q70,70 75,50" />
  <!-- </defs> -->

  <text>
    <textPath href="#MyPath" style="font-size:16pt;color:black">
      The quick brown fox jumps over the lazy dog.
    </textPath>
  </text>

</svg>

その2:ノートみたいな罫線に文字

<svg width="200" height="200"
    xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" xmlns:xlink="http://www.w3.org/1999/xlink">
 <defs>
  <!-- define lines for text lies on -->
  <path id="path1" d="M10,30 H190 M10,60 H190 M10,90 H190 M10,120 H190"></path>
 </defs>
 <use xlink:href="#path1" x="0" y="35" stroke="blue" stroke-width="1" />
 <text transform="translate(0,35)" fill="red" font-size="20">
  <textPath xlink:href="#path1"  fill="red">This is a long long long text ......</textPath>
 </text>
</svg>

その3:1/4円上に文字

<?xml version="1.0" standalone="no"?>
<!DOCTYPE svg PUBLIC "-//W3C//DTD SVG 1.1//EN" "http://www.w3.org/Graphics/SVG/1.1/DTD/svg11.dtd">
<svg width="1000px" height="707px" version="1.1" xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" xmlns:xlink="http://www.w3.org/1999/xlink">
<defs>
        <path id="MyPath" d="M 599,455 A 244,244 0 0,1 723,578" />
</defs>
<use xlink:href="#MyPath" fill="none" stroke="red"  />
<text font-family="VL Gothic" font-size="16" fill="black" >
<textPath xlink:href="#MyPath">
 We go up, then we go down, then up again
</textPath>
</text>
</svg>

librsvg2-toolsを入れると「rsvg-convert」コマンドによってsvgからpngを生成できるというので試してみたが、結果は同じだった。フォントが足らないのかな?と「yum install ipa-gothic-fonts.noarch ipa-mincho-fonts.noarch ipa-pgothic-fonts.noarch ipa-pmincho-fonts.noarch」を実行してみて、IPAフォントを追加し「IPAGothic」などを指定してみても結果は変わらず。

ImageMagickのgithub ISSUEに「Text by path not working #642」というのがあった。これは、librsvgのISSUE「[BZ#644624] no support for textPath element」ということで、librsvgがtextPathに対応していない、ということになる。

Partial textPath support」という形でサポートするためのコードも送られているものの、現時点ではまだ取り込まれていないようだ。

現時点でとれる対処方法はInkspaceを使ってSVG to PNGをやらせることぐらいらしい。

Windowsのhostsにワイルドカードを使いたい(proxy.pacの活用)


OpenShiftの試験中、例えば、「osakana.local」というADドメインに参加しているクライアント端末から、テスト環境「apps.osakana.local」に作ったOpenShift上に作ったサービスにアクセスしようとする。

このとき、ADドメインの方に「*.app.osakana.local A 192.168.12.132」といったような感じでDNSレコードが登録されていれば特に問題はない。

しかし、テスト段階では、DNS登録がされていない場合がある。その場合、c:\windows\system32\drivers\etc\hosts にエントリを書くという手段があるが、hostsファイルにはワイルドカード記述を書くことはできないので、いちいち列挙していく必要があるし、管理者権限が必要になる。

権限が低くても対処する方法があるのか確認してたところ、ブラウザのproxy設定で自動構成スクリプトproxy.pacを設定する、という適用しやすい手法があった。

まず、下記記述のproxy.pacファイルを作成する。

function FindProxyForURL(url, host) {
  if (shExpMatch(host, "*.app.osakana.local")) {
    return "PROXY 192.168.12.132";
  }
  return "DIRECT";
}

上記ファイルをproxy設定の「自動構成スクリプトを使用する」のアドレス欄で指定する。

Windows10の場合「file:///~」といった記述をしなくても、そのままのドライブパスで問題なかった。

vpopmail代替としてのpostfix+dovecotメールサーバ環境iRedMail



vpopmail+qmailを使って複数ドメインのメールサーバを運用していた。
さすがにきつくなってきたので乗り換え先をいろいろ検討していた。

・いままで使っていたパスワードが継続できること
 (元の平文パスワードは不明で、MySQL上のvpopmailにあるパスワード文字列を引き継げること)
・POP3 before SMTPは廃止する
・とりあえず20ドメインぐらいあり、各ドメインのユーザは20個程度
・Maildir形式のメールデータは移行する
・Web UIでメールアカウントを作成できること
・無償版の範囲であること

いろいろ探した結果、「iRedMail」を乗り換え先として選定した。

vpopmailとiRedMail無償版を比較した場合、機能が足らない点は以下である。
・各ドメイン内の管理者ユーザが使用できない
  全体管理者と一般ユーザの2種類のみが使用できる
  ドメイン内の管理者ユーザは有償版の機能
・エイリアスはWeb UIで管理できない
  有償版での機能
  手動でMySQL DB上に設定を入れることでエイリアスを使用することはできる
  (Set mail forwarding with SQL command line)
・メーリングリストをWeb UIで管理できない
  有償版での機能
  mlmmjベースであるため手動で設定することはできる
・アップデートが面倒
  無償版だと手動でいろいろ設定しつつアップデートを行う必要がある。

ドメイン内管理者が使用できないというところが痛いが、必須要素ではないため、目をつぶった。

新しい利点として
・Exchange対応
  POP3/IMAPだけでなく「SOGo」というExchange互換サーバ機能を利用できる
  カレンダー(CalDAV)、住所録(CardDAV)も対応
・WebMailが2種類使える
  「Roundcube」と「SOGo」の2種類のWebMailが使える
・SMTP AUTH対応
・LetsEncryptによるSSL対応
 「Use a SSL certificate
・DKIM対応
 「Sign DKIM signature on outgoing emails for new mail domain

設定は、初期インストール直後のCentOS 7/Ubuntuなどで「iRedMail」公式からファイルをダウンロードして、インストールスクリプトを実行するだけで良い。

インストールスクリプト実行完了後に、初期の設定パスワードなどを記載したファイルを出力するので、どこか別の場所に保存しておく必要がある。

インストール後、「postfix/dovecotメールサーバでWindows Live Mail 2012がエラーになる」に記載した設定は行った方が良い。

また、今後、パッケージのアップデートを行う場合は「php.iniを変更せずにdisable_functionsの内容を無効化してroundcubeのアップグレードスクリプトを動作させる方法」の知識が必要になる。

なお、実際に切り替えてみると、Windows Live Mail 2012ユーザでは問題が発生した。
Windows Live Mail 2012の場合、同じパスワードであってもパスワードの設定をやり直さなければ認証エラーとなる仕様であるようだ。

CentOS7環境でのmunin/rrdtoolの文字化けはvlgothic-fontsで対処



CentOS7環境でmuninを使ったら、文字化けっぽいものが・・・
何が原因なのかわからなかったので、とりあえず切り分けのために、以前作った「IIJmioクーポンスイッチAPIを使って使用量グラフ作成」のrrdtoolをCentOS7環境で実行してみた

rrdtool graph test-year.png --imgformat=PNG \
--height=300 \
--width=600 \
--lower-limit=0 \
--end now --start end-14months \
--vertical-label "MB" \
--x-grid WEEK:1:MONTH:1:MONTH:1:0:%m/%d \
--units-exponent 0 \
--title="IIJmioの1年分使用量" \
DEF:SIM1C=hdo~.rrd:withCoupon:LAST \
DEF:SIM1N=hdo~.rrd:withoutCoupon:LAST \
DEF:SIM2C=hdo~.rrd:withCoupon:LAST \
DEF:SIM2N=hdo~.rrd:withoutCoupon:LAST \
DEF:SIM3C=hdo~.rrd:withCoupon:LAST \
DEF:SIM3N=hdo~.rrd:withoutCoupon:LAST \
DEF:SIM4C=hdo~.rrd:withCoupon:LAST \
DEF:SIM4N=hdo~.rrd:withoutCoupon:LAST \
DEF:SIM5C=hdo~.rrd:withCoupon:LAST \
DEF:SIM5N=hdo~.rrd:withoutCoupon:LAST \
CDEF:SIM1=SIM1C,SIM1N,+ \
CDEF:SIM2=SIM2C,SIM2N,+ \
CDEF:SIM3=SIM3C,SIM3N,+ \
CDEF:SIM4=SIM4C,SIM4N,+ \
CDEF:SIM5=SIM5C,SIM5N,+ \
LINE2:SIM1#0000FF:"SIM1" \
LINE2:SIM2#00FFFF:"SIM2" \
LINE2:SIM3#00FF00:"SIM3" \
LINE2:SIM4#F00F00:"SIM4" \
LINE2:SIM5#FFFF00:"SIM5"

すると下記のように「IIJmioの1年分使用量」のうち日本語文字列である「の」「年分使用量」が化けている。

では、何を追加インストールすればいいのか?
CentOS5環境では「fonts-japanese」であった。
しかし、CentOS7環境ではこのパッケージ名は存在していない。

CentOS5環境でのパッケージ情報を確認

# yum info fonts-japanese
Loaded plugins: fastestmirror, priorities
base                                                                  3667/3667
Installed Packages
Name       : fonts-japanese
Arch       : noarch
Version    : 0.20061016
Release    : 4.el5
Size       : 40 M
Repo       : installed
Summary    : フリーな日本語のビットマップ/TrueType フォント
License    : Distributable
Description: This package provides the free Japanese Bitmap/TrueType fonts.
#

そして、CentOS7環境でTrueTypeで検索してみる。

# yum search "TrueType"
読み込んだプラグイン:fastestmirror, langpacks
Loading mirror speeds from cached hostfile
 * base: www.ftp.ne.jp
 * epel: ftp.jaist.ac.jp
 * extras: www.ftp.ne.jp
 * updates: www.ftp.ne.jp
============================ N/S matched: TrueType =============================
SDL2_ttf.x86_64 : TrueType font rendering library for SDL2
SDL_ttf.x86_64 : Simple DirectMedia Layer TrueType Font library
baekmuk-ttf-batang-fonts.noarch : Korean Baekmuk TrueType Batang typeface
baekmuk-ttf-dotum-fonts.noarch : Korean Baekmuk TrueType Dotum typeface
baekmuk-ttf-fonts-common.noarch : Common files for Korean Baekmuk TrueType fonts
baekmuk-ttf-fonts-ghostscript.noarch : Ghostscript files for Korean Baekmuk
                                     : TrueType fonts
baekmuk-ttf-gulim-fonts.noarch : Korean Baekmuk TrueType Gulim typeface
baekmuk-ttf-hline-fonts.noarch : Korean Baekmuk TrueType Headline typeface
cjkuni-ukai-fonts.noarch : Chinese Unicode TrueType font in Kai face
cjkuni-uming-fonts.noarch : Chinese Unicode TrueType font in Ming face
libfonts.noarch : TrueType Font Layouting
mftrace.x86_64 : Utility for converting TeX bitmap fonts to Type 1 or TrueType
               : fonts
sazanami-fonts-common.noarch : Common files for Sazanami Japanese TrueType fonts
sazanami-gothic-fonts.noarch : Sazanami Gothic Japanese TrueType font
sazanami-mincho-fonts.noarch : Sazanami Mincho Japanese TrueType font
ttembed.x86_64 : Remove embedding limitations from TrueType fonts
ttf2pt1.x86_64 : TrueType to Adobe Type 1 font converter
ttmkfdir.x86_64 : Utility to create fonts.scale files for truetype fonts
vlgothic-fonts.noarch : Japanese TrueType font
vlgothic-p-fonts.noarch : Proportional Japanese TrueType font

  Name and summary matches only, use "search all" for everything.
#

「vlgothic-fonts.noarch : Japanese TrueType font」が怪しそうなので「yum install vlgothic-fonts.noarch」を実行してインストール。

そして、rrdtoolsを再実行して生成した画像が↓

というわけで、CentOS7環境でmunin/rrdtoolsで日本語文字列が化けるときは「vlgothic-fonts」をインストールすればよい、ということがわかった。