Orange Pi 5でChromium OS(openFyde) R108を動かす(仮


Orange Pi 5上で動くChromium OSカスタマイズのopenFydeにR108ベース版が登場した。

商用版のfydeOSの方でもFydeOS for YouとしてOrange Pi 5向けがダウンロードできるようになった。

openFydeではR108版ではAndroidアプリが動作するようになった模様(fydeOS v16.1リリースノート にはAndroidに関する記載はない)

Add Android 11 support implemented by project ARCHERO(Alpha test status).
Upgrade Android 11 subsystem ArcHero.

どういう仕組みで動かしているのかな?と調べてみるとFydeOSの「Chromium OS Archero Developer Guide」というページを発見。

Google Chrome OSでのAndroidアプリはGoogle ARC++(Android Runtime for Chrome)を使って動かしているものを、anboxベースで置き換えた、というものであるようだ。

Orange Pi 5へのインストール

openFyde R102でのインストール手法から変更となっている。

1) orangepi5-openfyde-r108-r1.run をダウンロード
2) orangepi5-openfyde-r108-r1.run をインストール先M.2 SSDに合わせたオプション付きで実行してimgファイルを出力
3) imgファイルをmicroSDに書き込む
4) 書き込んだmicroSDとインストール先のM.2 SSD(NVMe or SATA)をOrange Pi 5に取り付け
5) Orange Pi 5の電源をつないでopenFyde起動してM.2 SSDにインストール
6) インストール完了後、自動的に電源は切れる
7) microSDはさしたままOrange Pi 5の電源を入れるとM.2SSDからopenFydeが起動

最初、Linux環境から直接imgファイルをM.2 SSDに書き込んでみたり、microSDで起動してM.2 SSDにインストールした後はmicroSDを抜くものだと思っていたので、起動してこなくて悩みました。

現状のOrange Pi 5だとオンボードSPIにブートローダ書き込んだ場合の動作調整が面倒なので、どのような設定でも最優先されるmicroSDにブートローダを書き込んでしまうのが確実、ということで、常時microSDをさしたままの状態とする、ということのようです。

現状のAndroid互換レイヤーではストアとして中国CoolAPKのみが登録されているので、中国圏のアプリは簡単にインストールできる状態でした。

原神のアイコンがあったのでインストールしてみたところ、インストールに成功し、ログイン時のあの音楽も流れてきましたが、中国アカウントを求められてそれ以上は進めませんでした。

Win10 2.5インチSATA起動ディスクをNVMe起動ディスクに移行した


元々は、Intel CPUのNEC Mate でインストールしたWindows 8.1 ProのシステムディスクがWindows 10 Proになったあと、AMD Athlon 220GEのmicroATXマザーパソコンに移動して使用していた。

Beelink SER5 Proに移行するにあたり、引き続きこのシステムディスクが利用できないかを実験した。

さすがに元の起動ディスクをそのまま実験するのは怖かったので、別のディスクにコピーしてから実施した。

1) 元環境をClonezillaで起動してシステムディスクをコピー

USBメモリにClonezillaを書き込んで「device-device」でシステムディスクを別の2.5インチSSDにコピーした。

(最初はdevice-imageでNASにバックアップしようとしてたのだが、何故か途中で失敗することが多発したのでdevice-deviceに変更した)

以降の作業はコピーしたSSDで実施した。

2) 元環境でMBR変換

Windows 10のインストールUSBを用意して、リカバリモードのコマンドプロンプトを開く

「mbr2gpt /convert /disk:0 /allowfullos」を実行

最後が「failed」と出ていたが、追加対処が必要という意味

普通に再起動して、Windows10を起動

管理者権限でコマンドプロンプトを開いて「reagentc /disable」「reagentc /enable」を実行してシャットダウン

BIOS設定を変更してUEFI onlyで起動する設定に変更して、起動してくることを確認

参考にしたページ:ライフボードBLOG「MBR OSをGPT OSに変更する方法(Windows10 64bit)
(The BASIC/ざべ で知った会社、まだあったんだ、と思ったなど)

3) 元環境でchkdsk実行

clonezillaでファイルシステムの問題が出ることがあったので、「chkdsk /f /b」を実行して再起動

再起動時にちょっと長めのファイルシステムチェックが行われるので、終わるまで待つ

4) 新環境をClonezillaで起動してシステムディスクをコピー

まず、ClonezillaのUSBメディアで起動したあと、元環境の2.5インチSSDをUSBケースに入れて接続

「device-device」で2.5インチSSDからnvme SSDへのコピーを実施

5) 新環境を内蔵NVMeのみで起動

USBメディアを取り外して、コピーしたNVME SSDのみで起動。

起動後、足らないデバイスドライバがあれば追加

6) 作業終了

Beelink SER5 ProにWindows 10を入れた


いまAthlon 220GEで使っているmicroATXマザーのパソコンを小型化しようかなーと探していたら、Ryzen 7 5800H搭載のBeelink SER5 PROが 47430円というお値段で売っていた

コレは安い!ということで1台購入

Windows 11 Proがインストールされていたが、初回起動時はsysprepウィンドウが開いて再起動がかかった

そのあと、通常のセットアップが開始された

ミニPC界隈でWindowsのライセンスがボリュームライセンスになっているのは駄目なのでは?という話があったのでslmgr /dli を実行してみると「VOLUME_MAK channel」表記

ただ、これって、sysprep実行し場合の仕様では?という話もあったので、とりあえずWindows 10 Proで再インストールしてみたところ、下記の様に「RETAIL channel」として認識されていることを確認できた。

Windows 10 Proインストール後は、こんな感じのデバイス認識状況だった

デバイスが2つ認識されていないが、どちらもAMDチップセット関連のもの

ネットワークにつなげたら片方は自動的にドライバが適用されて消えた

もう1つの方は、AMDのドライバダウンロードページから「AMD Software: Adrenalin Edition」をインストールすればいいのだが、種別選択がわかりにくすぎる

「Processors with graphics」の「AMD Ryzen Processors」の「Ryzen 7」というものを上から順に見ていくもなかなか見つからない

「Ryzen 7 Mobile Processors with Radeon Graphics」にてようやく発見

AMD Software: Adrenalin Edition インストール後は全てのドライバが適用された。

Beelink SER5 ProのBIOS画面はこんな感じ


2023/06/19追記

SER 5 PRO添付のACアダプタが19V3.42Aで5.5/2.1φという東芝/富士通系DC19V仕様であったため、手持ちの東芝19V4Aアダプタを流用して1ヶ月使っていたのですが、最近になって使用中にいきなりスリープスタンバイに入る処理が開始されてしまう、という謎な現象が発生しだしました。

スリープから復帰するとオーディオデバイスが警告出して使えなくなってる、とか、USBにハードディスクつないでも使えないとかいう状況も併発していました。

このため、純正の19V3.42Aアダプタに戻して使用しています。

VisionFive 2のU-boot/SPLをv2.5.0からv2.11.5にアップデートする話


Vision Five 2を最近使っていなかったので、SDK v2.5.0のU-boot/SPLのままで、OSも「Welcome to Armbian 23.05.0.0070 Lunar with bleeding edge Linux 5.15.0-starfive2」といわれてる感じになってた。

いまのU-Boot/SPLバージョンを https://github.com/starfive-tech/VisionFive2/releases で確認するとSDK v2.11.5というバージョンだった。

そして、https://debian.starfivetech.com/ で配布しているDebianも202303版でHDMIディスプレイに起動メッセージが出力されるようになった模様。

なので、U-boot/SPLを最新にしてみるか、とv2.11.5をダウンロードしてきて実行!

osakanataro@visionfive2:~/v2.11.5$ cat /proc/mtd
dev:    size   erasesize  name
mtd0: 00020000 00001000 "spl"
mtd1: 00300000 00001000 "uboot"
mtd2: 00100000 00001000 "data"
osakanataro@visionfive2:~/v2.11.5$ sudo flashcp -v u-boot-spl.bin.normal.out /dev/mtd0
u-boot-spl.bin.normal.out won't fit into /dev/mtd0!
osakanataro@visionfive2:~/v2.11.5$

・・・「u-boot-spl.bin.normal.out won’t fit into /dev/mtd0!」とはどういうこと?

Updating SPL and U-Boot of Flash を確認すると「Method 2 only supports versions equal to or later than VF2_v2.5.0.」と書いてあるので、サポートされてるはず?

とりあえずv2.6.0でやってみるか、と試すと、案の定成功

osakanataro@visionfive2:~/v2.6.0$ sudo flashcp -v u-boot-spl.bin.normal.out /dev/mtd0
Erasing blocks: 32/32 (100%)
Writing data: 124k/124k (100%)
Verifying data: 124k/124k (100%)
osakanataro@visionfive2:~/v2.6.0$ sudo flashcp -v visionfive2_fw_payload.img /dev/mtd1
Erasing blocks: 682/682 (100%)
Writing data: 2727k/2727k (100%)
Verifying data: 2727k/2727k (100%)
osakanataro@visionfive2:~/v2.6.0$

一回再起動

osakanataro@visionfive2:~/v2.11.5$ sudo flashcp -v u-boot-spl.bin.normal.out /dev/mtd0
u-boot-spl.bin.normal.out won't fit into /dev/mtd0!
osakanataro@visionfive2:~/v2.11.5$

まだ駄目なので、v2.8.0を適用

osakanataro@visionfive2:~/v2.8.0$ cat /proc/mtd
dev:    size   erasesize  name
mtd0: 00020000 00001000 "spl"
mtd1: 00300000 00001000 "uboot"
mtd2: 00100000 00001000 "data"
osakanataro@visionfive2:~/v2.8.0$ sudo flashcp -v u-boot-spl.bin.normal.out /dev/mtd0
Erasing blocks: 32/32 (100%)
Writing data: 127k/127k (100%)
Verifying data: 127k/127k (100%)
osakanataro@visionfive2:~/v2.8.0$ sudo flashcp -v visionfive2_fw_payload.img /dev/mtd1
Erasing blocks: 683/683 (100%)
Writing data: 2731k/2731k (100%)
Verifying data: 2731k/2731k (100%)
osakanataro@visionfive2:~/v2.8.0$

再起動しないでv2.10.4の適用も試してみたところ成功した。

osakanataro@visionfive2:~/v2.10.4$ cat /proc/mtd
dev:    size   erasesize  name
mtd0: 00020000 00001000 "spl"
mtd1: 00300000 00001000 "uboot"
mtd2: 00100000 00001000 "data"
osakanataro@visionfive2:~/v2.10.4$ sudo flashcp -v u-boot-spl.bin.normal.out /dev/mtd0
Erasing blocks: 32/32 (100%)
Writing data: 127k/127k (100%)
Verifying data: 127k/127k (100%)
osakanataro@visionfive2:~/v2.10.4$ sudo flashcp -v visionfive2_fw_payload.img /dev/mtd1
Erasing blocks: 684/684 (100%)
Writing data: 2734k/2734k (100%)
Verifying data: 2734k/2734k (100%)
osakanataro@visionfive2:~/v2.10.4$

もしやv2.11.5もいくか?と再チャレンジしてみたが駄目

osakanataro@visionfive2:~/v2.11.5$ cat /proc/mtd
dev:    size   erasesize  name
mtd0: 00020000 00001000 "spl"
mtd1: 00300000 00001000 "uboot"
mtd2: 00100000 00001000 "data"
osakanataro@visionfive2:~/v2.11.5$ sudo flashcp -v u-boot-spl.bin.normal.out /dev/mtd0
u-boot-spl.bin.normal.out won't fit into /dev/mtd0!
osakanataro@visionfive2:~/v2.11.5$

再起動してみても相変わらず駄目

osakanataro@visionfive2:~/v2.11.5$ cat /proc/mtd
dev:    size   erasesize  name
mtd0: 00020000 00001000 "spl"
mtd1: 00300000 00001000 "uboot"
mtd2: 00100000 00001000 "data"
osakanataro@visionfive2:~/v2.11.5$ sudo flashcp -v u-boot-spl.bin.normal.out /dev/mtd0
u-boot-spl.bin.normal.out won't fit into /dev/mtd0!
osakanataro@visionfive2:~/v2.11.5$

これはkernelもアップデートしないと駄目か?

しばらくarmbianのapt update/upgradeを実施・・・

osakanataro@visionfive2:~/v2.11.5$ cat /proc/mtd
dev:    size   erasesize  name
mtd0: 00020000 00001000 "spl"
mtd1: 00300000 00001000 "uboot"
mtd2: 00100000 00001000 "data"
osakanataro@visionfive2:~/v2.11.5$ sudo flashcp -v u-boot-spl.bin.normal.out /dev/mtd0
u-boot-spl.bin.normal.out won't fit into /dev/mtd0!
osakanataro@visionfive2:~/v2.11.5$ uname -a
Linux visionfive2 5.15.0-starfive2 #1 SMP Mon Feb 20 02:51:35 UTC 2023 riscv64 riscv64 riscv64 GNU/Linux
osakanataro@visionfive2:~/v2.11.5$

駄目かぁ…

RVspaceのフォーラム「Flashcp => /dev/mtd0 2.11.5」では/dev/mtdのパーテーション切り直せばなんとかなる?

githubのissue「Can not upgrade to firmware v2.11.5 #37」ではreleaseのとこにあるsdimageなどからブートすればアップデートできる、という話

とりあえずrvspaceのやつをやってみる

osakanataro@visionfive2:~/v2.11.5$ sudo mtdpart del /dev/mtd 2
mtdpart: error!: Cannot open /dev/mtd
         error 2 (No such file or directory)
osakanataro@visionfive2:~/v2.11.5$ sudo ls -l /dev/mtd*
crw------- 1 root root 90, 0  4月 18 22:29 /dev/mtd0
crw------- 1 root root 90, 1  4月 18 22:29 /dev/mtd0ro
crw------- 1 root root 90, 2  4月 18 22:29 /dev/mtd1
crw------- 1 root root 90, 3  4月 18 22:29 /dev/mtd1ro
crw------- 1 root root 90, 4  4月 18 22:29 /dev/mtd2
crw------- 1 root root 90, 5  4月 18 22:29 /dev/mtd2ro
brw-rw---- 1 root disk 31, 0  4月 18 22:29 /dev/mtdblock0
brw-rw---- 1 root disk 31, 1  4月 18 22:29 /dev/mtdblock1
brw-rw---- 1 root disk 31, 2  4月 18 22:29 /dev/mtdblock2
osakanataro@visionfive2:~/v2.11.5$

/dev/mtd というデバイスは無かった…

Updating SPL and U-Boot of SD Card and eMMC」だとオフィシャルdebianイメージだと起動に使うSDカードに直接新しいのを書き込んで更新という手も取れるらしい

armbianだとSDカードは1パーテーションであるため、この手法は使えなかった

また、Debian 202303イメージを直接ブートしてみる、というのをやってみたが、U-Bootのところで起動に失敗した。

で・・・結局のところv2.11.5のsdcard.img をmicrosdに書き込んで起動すると、mtdデバイスのパーテーション切り直しと、U-Boot/SPLの更新が自動的に行われて、HDMIディスプレイにもコンソール出力が出るようになりました

# cat /proc/mtd
dev:    size   erasesize  name
mtd0: 00040000 00001000 "spl"
mtd1: 00300000 00001000 "uboot"
mtd2: 00100000 00001000 "data"
#
# ls -l /dev/mtd*
crw-------    1 root     root       90,   0 Jan  1 00:00 /dev/mtd0
crw-------    1 root     root       90,   1 Jan  1 00:00 /dev/mtd0ro
crw-------    1 root     root       90,   2 Jan  1 00:00 /dev/mtd1
crw-------    1 root     root       90,   3 Jan  1 00:00 /dev/mtd1ro
crw-------    1 root     root       90,   4 Jan  1 00:00 /dev/mtd2
crw-------    1 root     root       90,   5 Jan  1 00:00 /dev/mtd2ro
brw-rw----    1 root     disk       31,   0 Jan  1 00:00 /dev/mtdblock0
brw-rw----    1 root     disk       31,   1 Jan  1 00:00 /dev/mtdblock1
brw-rw----    1 root     disk       31,   2 Jan  1 00:00 /dev/mtdblock2
#

が・・・・armbianで起動しなおすと/proc/mtdの結果が違う

osakanataro@visionfive2:~$ cat /proc/mtd
dev:    size   erasesize  name
mtd0: 00020000 00001000 "spl"
mtd1: 00300000 00001000 "uboot"
mtd2: 00100000 00001000 "data"
osakanataro@visionfive2:~$

armbian内蔵のu-boot/splが更新されないと駄目??

APC Network Management Card のメモ 2023/04/13版


久しぶりにAPC Smart-UPS に Network Management Cardを入れて設定することになった。

しかしAPCのサイトにある「Network Management Card | よくあるお問い合わせ」にある「Network Management Card 2のAPC Device IP Configration Wizard 5.0.2 を使用したIPアドレス設定方法」に記載されているリンク先は軒並み機能していなかった。

そんなわけでメモ書き

1) Network Management CardのIPアドレスを振るのはシリアル接続かDevice IPソフトウェア

Network Management Card Device IP Configuration Utility v5.0.4

ただし、Java Runtime Environment 1.8以降が必要なのだが、何を使うかが悩みどころ・・・

APCのドキュメント的にはすなおにOracle Java SE Runtime Environmentのダウンロードを推奨で

他社をみるとQuestもOracle JRE「JRE(version 1.8 or above) Installation for Microsoft Windows (4229374)

キヤノンITソリューションはAmazon Correttoを使っていた「Q:【構築手順】Windows Server環境で、オープンソースJDKを利用してセキュリティ管理ツールをインストールするには?

とりあえず今回はjre-8u361-windows-x64.exeを使った

2) Network Management Cardのfirmware

UPS Network Management Cardsのfirmware からfirmwareをダウンロード

カードを挿すUPSの種類により適用するfirmwareも異なる

3) Device IP使っても出ない場合

dhcpで範囲内にいるはずなのにDevice IPで出てこなかった

その場合はarp -aの結果からMACアドレスが「28:29:~」(Network Management Card 3/AP9640Jの場合)で始まるものを探して総当たりでhttpsアクセスしてみるとよい

4)Network Management Card 3の言語表示

Network Management Card 2では追加言語ファイルを導入しないと日本語表示がなかったりした。

Network Management Card 3は標準状態で多言語対応しているのだが、デフォルト表示が基本Englishとなっている。

ログイン画面の言語設定変更は[Configuration]-[Security]-[Local Users]-[Default Settings]

ここのLanguageを「English」から「日本語」に変えるとログイン画面の表示が日本語になります。

ログイン画面は日本語になったものの「apc」ユーザでログインすると英語表示。

これはユーザ特有設定の方にあるため、[Configuration]-[Security]-[Local Users]-[Management]でユーザ一覧を表示する

「apc」をクリックしてLanguageを「English」から「日本語」に変える

4)PCNSのコマンドファイルの指定について

シャットダウン時にバッチファイルを実行させるべく「コマンドファイルのパス」に指定しようと文字を入力しはじめたら下記の様に言われた。

コマンドファイルを読み込めませんでした。ファイルはPowerChuteインストールディレクトリのuser_filesフォルダーにある必要があります。詳細については、ヘルプを参照してください。

ということは、C:\Program Files\APC\PowerChute\user_files にファイルを置いて、ファイル名だけ指定すればいいのかと思ったが、相変わらず上記のエラー

フルパスで指定したら通った・・・

5) ssh接続がうまく行かない

PowerChute Network Shutdown のv4.4にはsshで他のサーバにログインしてコマンドを実行する機能がある。

これを利用してNetAppにログインしようとしたのだがうまくいかない

SSH アクションとして2種類登録を作ってみた

1つはユーザ名とパスワードを入力してログインするタイプ

もう1つはsshキーを使ってログインするもの。

ここで指定したsshキーは C:\Program Files\APC\PowerChute\user_files\ssh_id_rsa.txt という形でWindows Server標準のssh-keygenコマンドを使って作成したやつをコピーしたもの。

アクセス権については特に調整していない。

どちらの設定でも実行するコマンドを列挙した「SSHコマンドファイルのパス」は C:\Program Files\APC\PowerChute\user_files\netappshutdown.txt とした。

内容は以下の確認なしでNetAppを停止する手法を記載した。

set -confirmations off; system node halt -node * -inhibit-takeover true -ignore-quorum-warnings true

で・・・これだけでは動かなかった。

PowerChute Network Shutdownのヘルプにある「SSH設定」の説明で以下がある。

認識されているコマンドプロンプトは次のとおりです。
 ・$ (Linux)
 ・# (Linux admin/root)
 ・> (Windows または RPDU)
ssh_prompt_regex」設定を[SSHAction]セクションに追加することにより、カスタムコマンドプロンプトは、PowerChute構成ファイル (pcnsconfig.ini) を介して追加できます。例えば: 「~」のカスタムコマンドプロンプトを追加するには、「ssh_prompt_regex = ~\s」を追加します。

NetAppのコマンドプロンプトは「クラスタ名::> 」なので、WindowsまたはRPDUの「>」で通るものかと思っていたのですが、違ったようです。

C:\Program Files\APC\PowerChute\group1\pcnsconfig.iniの[SSHAction数字]に以下のように「::>」プロンプトを追加することで動作するようになりました。

ssh_prompt_regex = \::>\s