DELL Venue 10 Pro 5055にUbuntu 17.10をインストールした


ワコムのAESペンを採用しているDELL Venue 10 Pro 5055にUbuntu 17.10をインストールしてみました。

1. 回転機能が働くので床に水平置きしてインストール実施
回転機能が働くものの向きが90度違うので、立てて置くとちゃんと使えません。
とりあえず、水平置きしておけば問題ないです。
インストール完了後は、GUI上にあるRotateアイコンをクリックして、回転禁止設定に変えましょう。

2. USB接続のNICを用意する
オンボードのWiFiは、そのままでは認識しないので、USB接続のNICを用意します。
USBキーボード/マウスをつなぎやすいようにUSBハブ付きのやつを買いました。

USB接続のWiFiは、失敗することが多いそうです。
実際、うちにある古いUSB WiFiを何種類か使ってみましたが、接続状況がいまいちで、インストール時には使えませんでした。

3. Ubuntu 17.10のデフォルトISOでは起動できない
DELL Venue 10 Pro 5055は、32bit UEFI採用のモデルなのですが、Ubuntu 17.10は、BIOSか64bit UEFIにのみ対応しています。
このため標準配布のISOイメージをやいたDVDでは起動できません。

ISOイメージをUSBメモリに書き込むツール(rufusとかLinuxLive USB Creator)を使って、USBメモリに書き込みます。
書き込み後、EFI/BOOTにbootia32.efiを配置します。
linux-asus-t100ta」にある「https://github.com/jfwells/linux-asus-t100ta/raw/master/boot/bootia32.efi」を使いました。

4. Ubuntu 17.10のインストールはLive モードで起動したあとの画面から行う
Ubuntu 17.10のデフォルトISOには、32bit UEFI採用モデルで起動する際に必要なパッケージ grub-efi-ia32が含まれていません。
このため、インストール中にネットワーク接続できる環境を用意する必要があります。

ネットワークがきちんと接続されていることを確認するために、Liveモードで起動します。
Firefoxが入っているので、起動してWebが開けるかを確認します。

5. インストール操作は普通に行う
インストール操作自体は普通のUbuntu 17.10インストールと同じです。
Windows10とのデュアルブートも可能でした。
エラーがでる場合は、おそらくネットワーク接続が不安定で、grub-efi-ia32パッケージがダウンロードできなかったことにより発生しています。

6. インストール後、brcmfmac43241b4-sdio.txtを配置すると内蔵WiFiが使える
DELL Venue 10 Pro 5055の内蔵WiFiは、内部的にはSDIO接続であるようです。
先ほども使用した「linux-asus-t100ta」から「https://github.com/jfwells/linux-asus-t100ta/raw/master/nvram/lib/firmware/brcm/brcmfmac43241b4-sdio.txtをダウンロードして、/lib/firmware/brcm/brcmfmac43241b4-sdio.txtに配置します。
配置後、再起動すれば認識しています。


さて、ワコムのBamboo Inkを買っているので、ペンタブとしてどの程度動くのか確認

「設定」-「デバイス」-「ワコムタブレット」を開くと「スタイラスペンが見つかりません」という表示。
「設定を確認する」をクリックすると開く、ペンの動作確認をしてみると、ちゃんと筆圧動作はしていました。
しかし、ペンを動かすと追従がちょっとイマイチ・・・
丸く描いているのにカクカクで認識されてしまいます。
「xsetwacom –list」で認識されているワコムタブを確認してみたのですが、表示されません。
wacomドライバは読み込んでるようなんですけどね。

# xsetwacom --list
# lsmod|grep wa
wacom                 102400  0
hid                   118784  4 i2c_hid,hid_generic,usbhid,wacom
#

とりあえず下記を参考にしつつ調査中です
Linux Mint sarah (ubuntu16.04)ワコム ペンタブレット Intuos Draw 使ってみた&設定
Xsetwacomの解説
ArchLinux Wacomタブレット

DELL Venue 10 Pro 5055と5056でBamboo Inkを使ってみた


5千円で入手したDELL Venue 10 Pro 5055。 OS無し、付属品無しの、本体単体で届きました。

(2017/12/22 追加でDELL Venue 10 Pro 5056も買いました。両方ともタブレット周りの動作は一緒でした)

そんなわけで、ペンを使うには何かペンを買う必要があります。

ワコム アクティブ静電結合方式(AES)に対応したペンで入手しやすいものというと、ワコムの「Bamboo Smart for select tablets and 2-in-1 convertible devices CS320AK」と「Bamboo Ink CS321AK」があります。

Bamboo Inkの方が高いですが、N-Trig製タブレットでも使えるという利点もありますので、Bamboo Inkを買ってみました。

DELL Venue 10 Pro 5055のWindows10 32bit環境で試したところ、標準ドライバーの状態でも、Tablet APIを使用する範囲では筆圧動作を含めて正常に使用できました。

Tablet APIで試したものは以下のソフトです。

・SAI ver 2
・CLIP STUDIO
・8bitpaint

SAI ver 1については、標準ドライバー状態では筆圧を感知しませんでした。

また、マイクロソフトが出しているTablet APIのみでもWinTab APIを使える様にしてくれるソフトウェア(Surface Pro 3用ドライバ群の中にある
Wintab_x32_1.0.0.20.zip,Wintab_x64_1.0.0.20.zip)をインストールした場合でも、動作しませんでした。

ワコムUSで提供されている「Enhanced Tablet Driver version 7.3.4-47 for Tablets, Windows devices and Bamboo Ink.」(ISD_DualTouch_7.3.4-47.exe)をインストールすることで、SAI ver 1でも筆圧動作が正常に使用できました。
(Wintab_x32_1.0.0.20.zipをインストールする必要はありませんでした)

これまでいろいろタブレットで実験してみた結果、SAI ver 1が動けばWinTab APIで動くソフトも大丈夫だったので、特に大きな問題は出ないかと思います。

なお、DELL Venue 10 Pro 5056を買う時に、セットで DELL純正ペンであるデル製アクティブペン 750-AANM (Dell Active PenPN556W)も買ってみました。

ただ、このペン、単6(AAAAバッテリ)を1個だけはなく、入手至難なボタン電池(319型/SR527SW)を2個使う上に、バッテリーの持ち時間があまり良くないということが分かりました。

電池の交換費用を考えるとBamboo Inkを買った方が安くつきますね。

なお、DELL純正ペン 750-AANMの互換性リストには「Venue 10 Pro 5055」が掲載されていませんでしたが、問題なく使用できています。

DELL Venue 10 Pro 5055を5千円で買ってみたのでWin10を入れてみた


DELL Venue 10 Pro 5055がOS無しで4980円という話を聞いたので買ってみた。

訳あり OS無しDELL Venue 10 Pro 5055 Intel Atom Z3735F 1.33GHz メモリ2GB SSD64GB 10.1″ 無線LAN 中古 タブレット

Win10 32bitをインストールしてみて確認すると、驚きの事実が判明。

販売ページではWiFiで画面解像度が1280×800だと書いてあります。
しかし、LTEモデム内蔵、画面解像度1920×1080モデルでした。

びっくりです。

DELLサポートページを見に行くと、「Windows8 32bit」と「Windows10 32bit」の選択肢のみで、64bitはありません。

まぁ、メモリが2GBで、ストレージも64GBと少ないので、おとなしく32bitとしておきましょう。

Windows10 32bitを普通にインストールして状況を確認
そこそこ認識していないデバイスがあります

ドライバを「Venue 5055 Pro ドライバダウンロード」から入手
いろいろありますが、使ったのは下記のみ

1. Intel Chipset Driver
  5055_Chipset_Driver_M71XG_WN32_108.793.4_A01.EXE
2. Realtek ALC5672 High-Definition (HD) Audio Driver
  5055_Audio_Driver_RD3D5_WN32_6.4.10147.4339_A01.EXE
  なお、これで入れておくとあとでWindowsUpdateにおいてIntel社ロゴのドライバにアップデートされます
  (2018/01/15に再インストールしたところ、入れない状態あってもWindows Updateすれば適用されました)
3. AUO/BOE TouchPanel Firmware Update
  5055_Firmware_2F2F4_WN32_2.10.0_A00.EXE
  Firmwareアップデートだけではなくてドライバが入っているようでした。
  Firmwareアップデートが出来ていればインストールする必要は無いかもしれません。

なお、ディスプレイドライバについては、Windows Updateで適用されるやつでokでした。

予想外にも入っていたLTEモデムですが、ドコモ用なようで、IIJmioのAプラン(au)SIMをさしても接続されませんでした。
IIJmioのドコモプランだと普通に接続できたんですけどね。

2019/11/18追記

どうやらLTEモデムのfirmwareバージョンが古い場合に接続できないようです。

このため「 Dell Wireless 5810e LTE Mobile Broadband Driver 」5055_Communications_Driver_7WT55_WN32_1.0.21_A10.EXE もインストール。

再起動するとfirmwareアップデートが開始されます。

アップデート後は FIH7160_V1.2_WW_01.1616.01 になりました。(ちなみにアップデート前は FIH7160_V1.2_WW_01.1528.31 でした)

アップデート後は楽天モバイルの無料サポータープログラム(楽天回線)SIMでも接続が可能となりました。


2017/10/22追加

さて、ここからは絵描き向けパート

ワコムのペンタブという話を聞いていたのですが、よく見たらAESタイプ。
となると、メーカ純正か「Bamboo Smart for select tablets and 2-in-1 convertible devices CS320AK」「Bamboo Ink CS321AK」が安定ということで、Bamboo Inkを取り寄せてみた。

標準ドライバーの状態でも、Tablet APIを使用するCLIP STUDIOやSAI ver2は筆圧動作をきちんとしました。

しかし、SAI ver1に関しては、マイクロソフトが出しているTablet APIのみでもWinTab APIを使える様にしてくれるソフトウェア(Surface Pro 3用ドライバ群の中にある
Wintab_x32_1.0.0.20.zip,Wintab_x64_1.0.0.20.zip)を使っても筆圧を認識してくれませんでした。

ワコムUSにある「Enhanced Tablet Driver version 7.3.4-47 for Tablets, Windows devices and Bamboo Ink.」(ISD_DualTouch_7.3.4-47.exe)をインストールすることで、SAI ver1でも筆圧を認識できるようになりました。

なお、別途、DELL純正ペンも買ってみましたが、使用している電池が手に入りにくい単6(AAAAバッテリ)を1個と、入手至難なボタン電池(319型/SR527SW)を2個使う上に、バッテリーの持ち時間があまり良くないということが分かりました。
電池の交換費用を考えるとBamboo Inkを買った方が安くなりそうでした。

サンコーの液晶タブレット ミンタブは、BOSTO 22U mini


2021/09/21追記

2017年時点では bosto-tablet.com というドメイン名でしたが、その後失効し、www.bostotablet.com に切り替わったようです。

現行のWebには BOSTO 13HDやBOSTO 22U miniの情報は掲載されていませんでした。

2021年春頃にBOSTO BT-16HD Proという15.6インチモデルをリリースしているようです。見た目としてはXP-Pen Artist 15.6 Proと同じ感じですね


2021/02/10追記

BOSTO社のWebページが死んで、他の用途に使われています。


サンコーから「21.5インチ液晶ペンタブレット「ミンタブ」」というものが49800円で販売開始されたらしい。
Webでは予約、だが、店頭では販売開始されているらしい。
(2017/12/18追記: ミンタブモバイルについては→「サンコーの液晶タブレット ミンタブモバイルは、BOSTO 13HD」)

ぱっと見で目立つ「BOSTO」というロゴ、調べると「BOSTO (http://bosto-tablet.com/)」という会社。
「Graphics tablet BOSTO. An alternative to Wacom Cintiq」(グラフィックタブレット BOSTO。Wacom
Cintiqの替わりとなります)とサイトのタイトルにつけるのは、ちょっとやり過ぎじゃないでしょうかね^^;;;

さて、ミンタブと同じものと探すと22インチモデルはあるものの21.5インチモデルは無い・・・
ただ、ミンタブについてよく見てみると型番が「LDDWTB22」と22インチっぽい雰囲気を残すものになっている。
そんなわけで、BOSTOの22インチタブを見てみると、「BOSTO 22U mini (http://bosto-tablet.com/models/22u_mini/)」と「BOSTO 22HD mini (http://bosto-tablet.com/models/22hd_mini/)」がある。
この2機種の違いがペンタブ部分で、22U miniはペン側にバッテリーが搭載されているタイプ(cordless, built-in battery/Passive wireless)で、22HD miniはペン側に電源が不要なタイプ(cordless, battery-free/Electromagnetic resonance)。
ミンタブはバッテリー内蔵型なので、BOSTO 22U miniの方が該当しているようだ。

で・・・このBOSTOタブレットなんですが、ペンの作り、ペンの電源コード、液晶の背面の作り、液晶スタンドなどを比較すると、HUION GT-220初代とそっくり。
HUIONの方は8192段階対応のGT-220 v2(8192)にバージョンアップしてるので、その余り品でも使って安く流してるのかなぁ・・・と思わなくもない感じです。

今回のミンタブ、21.5インチの液晶タブレットとしては悪くない価格ではありますが、
HUION Kamvas GT-191の方がペンがバージョンアップしていて、あまり変わらない値段ですので、そちらの方がお薦めかなぁ、と思います。
22インチクラスが欲しいのであれば、ちょっと値段が上がりますがGT-221 Proだと液晶の両サイドにショートカットボタンもつくので使いやすさが増しています。
GT-191の方は試してないないですが、ペンタブ部分はほぼ同一仕様となっているGT-221 Proを試したところ(記事→「HUIONの液晶ペンタブレット KAMVAS GT-221 Proを使ってみた」)、GT-220初代とほぼ同世代のGT-185HDと比べると格段に進化していました。
値段は上がってしまいますが、こっちの2製品の方が使い安いんじゃないかと思います

HUIONの日本代理店フラップポイントでは「HUION GT-191のセール51800円」、「HUION GT-221 PRO 69,800円」も行っているので、そちらでもいいのではないでしょうか。

中華液タブXP-Pen Artist 13.3/筆圧2048段階/USB Type-C入力



中華液晶タブレットメーカのXP-Penから13.3インチの液晶タブレット「XP-Pen Artist 13.3」が登場です。

メーカのWebに画像はあるものの製品紹介のページはないのですが、メーカ公式のAliexpressショップで販売が開始されました。

(2017/09/16 追記)
Artist 13.3製品ページ」が公開されました。
Amazonでも販売が開始されました。50499円とは、536ドルと比べるとなんという安さ・・・

(追記終わり)

13.3インチ 1920×1060
筆圧2048段階
ペンはバッテリー内蔵タイプではないもの
そう、バッテリー無しタイプなのです。
いままでXP-PenやHUIONで使ってきたものとは違うタイプを採用しているようで、ちょっと気になりますね。

送料込みで536ドル

注意が必要な点は、ディスプレイはHDMIのみである模様。
正確にはAritst 13.3側はUSB Type-Cコネクタのみで、そこからディスプレイ表示のHDMI、タッチパネル入力用USB、電源用USBにわかれるケーブルがついてきます。

HDMI以外のディスプレイ入力がどうなるかについては未記載であるため不明です。

競合であるHUIONの方は、筆圧8192段階モデルに切り替え中ですが、XP-Penの方はまだ2048段階でいくようです。

とはいえ、XP-Penのタブレットの方の新製品Star6は、8192段階+バッテリー無しペンに移行していたりします。
次の新製品ぐらいで投入してきたりするのかな?と