Cavium社のサーバ向け64bit ARM CPU「ThunderX2」


台湾で開催中のCOMPUTEXにて、サーバ向け64bit ARM CPUというのが発表された。

プレスリリース「64-bit Arm Cpus
Cavium Announces ThunderX2™

ThunderX2™ ARM Processors」という製品ページも公開されている。

ざらっと読んでの特徴

・自社開発のARMコアを使用(Cortexシリーズを使っていない)
・アーキテクチャはARMv8
・2.5GHzで動作する24コア~48コアのCPU
・2CPU構成も可
・DDR3/DDR4のメモリを1TB以上も対応可能(まずは1TBまでサポートらしい)
・10Gb/40GbのEthernet、SATA v3インタフェース、PCIeインタフェースを多数対応可
・用途に応じた4種類のラインナップも用意
 それぞれ、各用途に応じたオフロード処理機構的なものを組み込んでいる
 ・ThunderX2 CP: ComPute prosessorsでクラウドコンピューティング向けで仮想処理とか特化
 ・ThunderX2 ST: STorage processorsでNASヘッド/ストレージヘッド向け
 ・ThunderX2 SC: SeCure processorsで暗号化処理が絡むセキュリティ機器/Firewall/ロードバランサなど向け
 ・ThunderX2 NT: NeTwork Centric Workload Optimized processorsなんだがCPシリーズとの差がよく分からない
・対応OSは、Ubuntu 16.04 LTS以降、SUSE SLES SP2以降、CentOS 7.2以降、FreeBSD 11.0以降
・RedHatは「RedHat Early Access for ARMv8」にて対応

おそらく、GigabytesのServer Barebone一覧にあるThunderX搭載の「2U 12-bay Cavium ARM Rackmount Server R270-T60 (rev. 100)」と「2U 24-bay Cavium ARM Rackmount Server R270-T61 (rev. 100)」などを置き換えていくのだと想定されます。

中華ベンダGOLE社のGOLE1というタッチパネル付きミニPC


Indigogoで「Gole1, Cheapest Windows10 Intel Touch Mini PC」というプロダクトが出ている。

曰く・・・
・CPUはIntel Z8300
・「RAM 2GB/eMMC 32GB」モデルと「RAM 4GB/eMMC 64GB」モデルの2種類
・Windows 10 Home Multi-languageの英語版で出荷(ちなみにSingle-languageだと標準設定の言語以外が追加できない)
・5インチのタッチパネルを筐体に付ける
・正面に最小限のボタンを付ける(音量ボタン/戻るボタン/電源ボタン)
・バッテリーは搭載しない
・無線LAN/Bluetooth搭載

5_vf2q88
6_bkfu93
PCBA_bmcpag

また、別売りで下側に付ける2.5インチHDDケースも出すとのこと
HDD_qrdtrf

おもしろそうではあるんだけど・・・
・・・
・・・

これ、ほんとに$79で7月に出せるのかね?
なお、日本向け送料は$26でした。

Allwinner H3系ボードリスト 2016/05/22


Orange Pi以外にも、Allwinner H3系ボードを出しているメーカが増えてきました。

Orange Pi / Xunlong
Nano Pi / FriendlyARM
Banana Pi / Sinovoip

また、Orange Piもシリーズが増えてきたので、違いがよく分からなくなってきました。
なので、比較表を作りました。

なお、どの製品も、SoC上にヒートシンクを付けてきちんと冷却しないと性能がでません。

(表へのリンク)


以下は、私が感じた各プロダクトについての印象です。

・ちゃんと自社でいろいろ公開してるNano Pi M1
自社の「NanoPi M1 製品Wikiページ」で、ほどよくまとめられた情報を公開。
GithubにAllwinner Linux SDKを元にした、自社用SDKを公開:https://github.com/friendlyarm/h3_lichee
NanoPi M1とOrange Pi Oneのハードウェアは、ほぼ同等の様でほとんどそのまま動作するという・・・

・マニュアルの見た目が良いBananaPi-M2+
About Banana Pi BPI-M2+(M2 plus)
内容はgitbookで公開されており、pdf/ePub/Mobi形式でダウンロードできる。
githubにメーカ公式でBSPを公開:https://github.com/BPI-SINOVOIP/BPI-M2P-bsp
コメントを見ると、Orange Pi用にいろいろリリースしているLoborisさんの成果物を利用している模様。

・フォーラムが命のOrange Pi
はっきり言って、「Orange Pi公式フォーラム」が無ければゴミ。
一番の先駆者なので、Allwinner H3について調べると、ここに行き着くが、オフィシャルの情報公開度合いがよろしくない。
フォーラムで聞くと、ぽつぽつと情報が出てきたりするのだが、まとまったものが無い。


Allwinner H3系で使うディストリビューションは、メーカ配布のもの以外がいくつかあります。
その中で、利用を検討してみた方が良さそうなものを上げてみます。

番外:Orange Pi用Raspbian
 Orange Pi公式で配布しているけど、個人的には動作がイマイチだったので使っていない。
 Raspbian用の追加モジュールを組み込もうとしても、なんやかんやでプラットフォームの違いが影響し
 うまく行かないことが多かったという印象。
 (BroadcomチップとAllwinnerチップの違いなど)

その1:loboris版のLinuxディストリビューション群
 Orange Piユーザであれば、まずはコレを検討。
 Linux kernelはAllwiner SDKベースの3.4.39

その2:armbian
 いろんなボード向けにリリースされているarmbianというディストリビューション。
 Allwinner H3系にも公式にリリースされている。
 Linux Kernel 3.4.112をベースとしているのが利点

その3?:Open ELEC for Orange Pi
 メディアプレイヤーとして使用するためのディストリビューションOpenELECの移植版
 発熱が酷くなるため、ヒートシンクによる冷却が必須となる。
 また、現状、HDMI経由のテレビリモコンを使った操作には対応していない。(HDMI CEC機能の利用)

電子書籍読み用途のWindows/AndroidタブレットTeclast X89 Kindow Readerを発注してみた


中国のTeclast社はいろいろなWindows/Android両対応タブレットを出している。

Teclast X89という名称のバリエーションで何機種か出ていたが、この度「Teclast X89 Kindow Reader」という新種が登場した。

さっそく、4/29に秋葉原の東映無線ラジオデパート店で販売が開始されてたりします。
Kindle対抗?7.5型のWindows 10タブレット「X89 Kindow」が登場

CPUがAtom Z3735Fと旧世代なのがちょっと難有りですが、fastcardtechでのお値段が案外安かったので発注してみてます。
Registered Mailなので、届くまでに1ヶ月ぐらいかかりそうですけどね・・・

果たして、どうなることか・・・

$5.9のAllwinner H3搭載 OrangePi Zeroと$20のAllwinner H64搭載 OrangePi-PC2を計画中


2016/11/05追記

このページで紹介したOrange Pi ZeroとOrange Pi PC2は2016年11月に発売されました。
それぞれSoCが変更になっています。
Orange Pi Zeroは、Allwinner H3の廉価版で機能削減されたAllwinner H2+に変更。
Orange Pi PC2は、Allwinner H64の改良版のAllwinner H5に変更になっています。

詳しくは下記記事を参照願います。
Allwinner H2搭載のOrange Pi Zeroが送料込み$10.10で登場
Allwinner H5搭載のOrange Pi PC2が$23.13で発売開始
なお、記事タイトルは送料込みの値段で記載しています。
送料抜きの場合、Orange Pi ZeroのRAM256MBモデルは$6.99、512MBモデルは$8.99
Orange Pi PC2は$19.98となっています。
Orange Pi Zeroだけ予告価格からちょっと値上がった感じですね。


昨日、「新機種OrangePi-PC Plus/OrangePi-Plus 2Eと遅れていたOrangePi-Liteの消息」で、OPiPC-PlusとOPiPlus 2Eについて触れたばかりですが、「そのフォーラムコメント」でさらに次の機種の話をしだすという・・・

We will have OPI Zero with 5.9$.
We will have OPI PC2 with 20$(64 bit ARM H64 1G ram + WIFI/BT VS RPI3+ GbE).

完全にラズパイZeroにけんかを売る形になるOrangePi Zeroを$5.9で提供。
そしてAllwinner H64搭載の次世代機はOrangePi-PC2で、RAM 1GB/WiFi/Bluetooth/1Gb NICと、こちらもラズパイ3対抗となる予定とのこと。

時期については言及されて無いのですが、果たして・・