タッチで家の鍵を開け閉め(海外製品版)


以前作成した「タッチで家の鍵を開け閉め(Edy/Suica/Felica)」の更新をしようかと情報を調べてみたところ、Suica/Felicaに対応している製品に関しては特に大きな違いはないようでした。

それ以外に、海外で主流のMIFARE(ISO/IEC 14443 Type A)準拠カードにのみ対応している製品群が日本でもちらほら販売されていました。
それらは、日本の正規代理店っぽい感じのものはなく、鍵の業者が独自で対応しているように見受けられました。
それらの製品群を比較していくと、製造元らしきメーカページを発見することができました。

以下に、そのメーカを紹介します。


・メーカ:EzVillie
製品: EzVille Locpro Digital Door Lock EDL-S120

韓国メーカで、alibabaにEzVallieのコンタクトページがある。

2012年10月現在、メーカページに「Locpro」のページが存在しないので、現行商品であるのかどうか不明。(2011年までは取り扱っていたようでhistoryとかpressにちらほら現れている)

日本にある販売サイトのいくつかでは「ICカードキーによる解錠」と書いてあるが、ここでいう「ICカード」とは何のことなのか、購入前に確認が必要。

おそらく、MIFARE(ISO/IEC 14443 Type A)準拠のカードのことで、日本だとtaspo(タスポ)が該当していると思われる。
(Suifa/Felica/PASMOなどは使えない可能性が高い)


・メーカ:GATEMAN
製品: GATEMAN V20 HOOK
製品: GATEMAN V100 H

韓国メーカで、暗証番号(PIN)/ICカード(RF)/指紋認証(finger print)の装置を開発している。
ハングルページしかない上に、flashで作られているので翻訳できないので詳細がよく分からない。

公式以外の製品紹介ページを見る限りでは、MIFARE(ISO/IEC 14443 Type A)準拠のカードが利用でき、日本だとtaspo(タスポ)が使える様だ。
(Suifa/Felica/PASMOなどは使えない可能性が高い)
ASSA ABLOY グループの一員。


・メーカ:cytron
製品: cytron CT-3050

韓国メーカで、ハングルページしかない上に、flashで作られているので翻訳できないので詳細がよく分からない。
ASSA ABLOY グループの一員。


・メーカ:Yale Digital
製品: YDM7111(指紋/暗証番号/カード/Floating ID) / YDM4111(指紋/暗証番号/Floating ID) / YDM3211(暗証番号/Floating ID) / YDM4109(指紋/暗証番号/Floating ID) / YDM3109(暗証番号/カード/Floating ID) / YDM3111(カード)

中国メーカで、暗証番号(PIN)/ICカード(RF)/指紋認証(finger print)の装置を開発している。
ASSA ABLOY グループの一員なんだけど、同じグループであるGATEMAN/cytronのページと比べると、非常にしっかりとした製品紹介を行っている。

例えば、YDM7111の各部寸法とかドアハンドルの安全性確保とか、きちんと売り込んでます。

そこらへんを見ていくと、どうも認証のうちFloating IDというが非常にうりで、これに関してiRevoというところの技術を受けているらしい

カード認証で使うカードはMIFARE(ISO/IEC 14443 Type A)準拠のカードが利用でき、日本だとtaspo(タスポ)が使える様だ。(技術解説 SmartCardにISO14443 Type Aとの記載有り)

自転車の鍵をFelicaで ソニックブレイン ITOUCH SLIM 自転車用RFID認証キー


2011年9月に作った、「タッチで家の鍵を開け閉め(Edy/Suica/Felica)」という記事はコンスタントにアクセスがあります。

ここに掲載した製品の最近はどうなんだろう?と見てみたら、ソニックブレインから興味深い新製品が!

ITOUCH SLIM 自転車用RFID認証キー

自転車の後輪につける鍵を、Felica/Suica/タスポ(Mifare)で解錠施錠することができる、という装置です。
50枚登録が出来る、ということで、例えばマンションとかの共有自転車、というような感じで使える、というのが面白いですね。

2011年12月に「2012年発売」という形で発表したわりに、まだ発売に至ってない、というのが若干不安要素ですが、
いくらになるか次第によってはおもしろそうですね。


2013/05/09追記

2013/03/01付けで、第3世代の商品が発表されていたようです。
6月発売ということは、そろそろ価格情報とかがでてきそうですね。

中国版みまもりケータイ(GSMのみ


MTK関連の情報を探していると、サイトに表示される広告に中国版みまもりケータイのようなものを発見しました。

ボタンを押すと、あらかじめ登録されている4カ所の電話がかけられる。

SOSボタンを押すと、GPS(もしくは基地局ベース LBS)で現在位置を取得し、SMS(メッセージ)で親の携帯に通知する、というもの。

上の写真は「SSX100」という機種で、3千円程度で売っているようです。
ちなみに、日本では使用できないGSMのみの携帯です。


液晶パネルがついている「SSX108」というものもあるようです。

さて・・・子ども受けをするようには、どうすればいいのか、考えたんでしょうね。
SSX100には、いろんなバージョンがあるようです。

たとえば、こんなのとか!!!

・・・なんとなく、日本で似たようなキャラクターを見たことがあるような、と悩む感じの絵が・・・

というか、「Pika!」とかしゃべりそうな生き物とかw

ちなみに、今回みつけた販売店は、tmall.comというところに出店している「ここ」です。
いろんな写真とかを出しつつ売り込んでいるのが興味深い感じだと思います。

まぁ・・・ちょっとアレな感じのはおいておいて、他にもいろいろあります。

Dowee(大为)というメーカからは贝贝熊 D302 というのが出ています。

こっちのはある意味穏当なキャラ展開です。
機能は、SSX100とほぼ同じです。

ここら辺のキッズケータイは、GSMのみの製品しか見ないですね。
日本みたいに3Gのみしか存在しない国は別として、消費電力やコストの面を考えるとあえて3Gでこういった商品を作るメリットがないですからねぇ・・・

WCDMA CDMA2000 LTEの周波数帯 2013/10/24版


Band 29,30,31が追加されていたので、2013/10/24に記事更新。

具体的には、2013/09/11に3GPPから「Release 12 Prioritization」という形で、新しい3G/LTEに関する規格書が発行され、そこにBand 30,31が追加されています。(Band 29はその前に追加されていたようです)

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iPhone5が発表され、LTEの周波数という認知度があがってきたようなので、再度記事更新。
旧版その1:WCDMAとCDMA2000の周波数帯 メモ書き
旧版その2:WCDMA CDMA2000 LTEの周波数帯

とりあえず、先に日本の携帯電話会社での周波数利用を書いておきます。

・NTTドコモ
 WCDMA:
  「Band I(2100MHz)」
  「Band IX(1700MHz)」
  「Band VI/Band XIX(800MHz) FOMAプラスエリア」
  「Band XXI(1500MHz) 旧シティフォン帯域」
  「Band XXVIII(700MHz)」(今後利用予定)
 LTE:
  「Band I(2100MHz)」
  「Band IX(1700MHz)」(今後利用予定)
  「Band VI/Band XIX(800MHz) FOMAプラスエリア」
  「Band XXI(1500MHz) 旧シティフォン帯域」
  「Band XXVIII(700MHz)」(今後利用予定)
・KDDI(au)
 CDMA
  「Band Class 0 Band Sub Class 2とBand Sub Class 3(800MHz)」
  「Band Class 6(2100MHz)」
 LTE:
  「Band I(2100MHz)」
  「Band XI(1500MHz)」
  「Band XVIII(800MHz)」
  「Band XXVIII(700MHz)」(今後利用予定)
・ソフトバンクモバイル
 WCDMA:
  「Band I(2100MHz)」
  「Band XI(1500MHz) ULTRA SPEED」
  「Band VIII(900MHz) プラチナバンド」
 LTE:
  「Band XLI(2500MHz)」(TD-LTEでWCPのものを利用)
  「Band I(2100MHz)」
  「Band VIII(900MHz) プラチナバンド」(今後利用予定)
・イーモバイル
 WCDMA:
  「Band IX(1700MHz)」
 LTE:
  「Band III(1800MHz)」(実際に使用できる帯域としてはWCDMA Band IXと同一だがBand III扱い)
  「Band XXVIII(700MHz)」(今後利用予定)

WCDMA / LTE に関する周波数リスト

参考サイト

WCDMAに関して
 ・UMTS frequncy bands(英語記事)
 ・W-CDMA(日本語記事)
LTEに関して
 ・E-UTRA(英語記事)
 ・Long Term Evolution(日本語記事)
規格書関連
 ・3GPP Specification detailの「3GPP TS 36.101」の「E-UTRA channel numbers」
 ・3GPP LTE / LTE-A Standardization: Status and Overview of Technologies」というプレゼン資料の12ページ,13ページ
携帯電話会社と各バンド名の対応
 ・List of UMTS networks(英語記事)
 ・List of LTE networks(英語記事)

WCDMAおよびLTE FDDタイプ

バンド名はWCDMA/LTE FDDともに共通の名称となっている。

バンド名 周波数名称 略称 周波数
Band I(1) 2100 IMT 1920-1980 / 2110-2170 日本含めいろいろ
Band II(2) 1900 PCS 1850-1910 / 1930-1990 北米
Band III(3) 1800 DCS 1710-1785 / 1805-1880 ヨーロッパ,アジア,オセアニア
Band IV(4) 1700 AWS 1710-1755 / 2110-2155 北米
Band V(5) 850 CLR 824-849 / 869-894 北米,ブラジル
Band VI(6) 800 830-840 / 875-885 日本(FOMAプラスエリア)
Band VII(7) 2600 IMT-E 2500-2570 / 2620-2690 ヨーロッパで今後利用予定
Band VIII(8) 900 GSM 880-915 / 925-960 ヨーロッパ,アジアなどGSM利用地域
ソフトバンク(プラチナバンド)
Band IX(9) 1700 1749.9-1784.9 / 1844.9-1879.9 日本(イーモバイル,FOMA)
Band X(10) 1700 1710-1770 / 2110-2170 南米
Band XI(11) 1500 1427.9-1447.9 / 1475.9-1495.9 日本(Softbank)
Band XII(12) 700 SMH 699-716 / 729-746 US
Band XIII(13) 700 SMH 777-787 / 746-756 US
Band XIV(14) 700 SMH 788-798 / 758-768 US
Band XV(15) ? 1900-1920 / 2600-2620 EU
Band XVI(16) ? 2010-2025 / 2585-2600 EU
Band XVII(17) ? 704-716 / 734-746 US
Band XVII(18) ? 815-830 / 875-890
Band XIX(19) 800 830-845 / 875-890 日本(新FOMAプラスエリア)
Band XX(20) 800 832-862 / 791-821 EU
Band XXI(21) 1500 1447.9-1462.9 / 1495.9-1510.9
Band XXII(22) ? 3410-3490 / 3510-3590
Band XXIII(23) ? 2000-2020 / 2180-2200
Band XXIV(24) ? 1626.5-1660.5 / 1525-1559
Band XXV(25) 1900 1850-1915 / 1930-1995
Band XXVI(26) 800 814-849 / 859-894
Band XXVII(27) 800 807-824 / 852-869
Band XXVIII(28) 700 703-748 / 758-803 日本(docomo,au,eモバ)
Band 29 717 717 ?
Band 30 2350 2305/2350 ?
Band 31 462.5 452.5/462.5 ?

Band XIII(13), Band XIV(14), Band XX(20), Band XXIV(24)は、他のバンドと異なり、下り(Down)の周波数帯域が下にあり、上り(Up)の周波数帯が上にある。
Band XV(15), Band XVI(16)は、3GPPによる定義ではなく、ヨーロッパのETSIによる定義である。これらはTDD用に割り当てられているBand XXXIII(33), Band XXXIV(34)と Band XXXVIII(38)をFDD用に流用するために定義されている。
Band 29は、下り(Down)しか定義されておらず、おそらく他の周波数帯とセットで使う前提。

LTE TDDタイプ

LTEのTDDタイプはBand XXXIII(33)以降に割り当てられている。
TDDの場合は、上り/下りで周波数を分けずに使っているため、周波数帯域に表示は1つとなっている。
2014/08/05追記: 日本における4G用周波数帯としてBand42(3400MHz~3600MHz)を使用されることになり、競合利用者の兼ね合いで平成35年ぐらいまでは3480MHz~3600MHzを利用することとなった。(第4世代移動通信システムの導入のための特定基地局の開設指針の制定について)

バンド名 周波数名称 略称 周波数
Band XXXIII(33) ? 1900-1920
Band XXXIV(34) ? 2010-2025 中国TD-SCDMA
Band XXXV(35) ? 1850-1910
Band XXXVI(36) ? 1930-1990
Band XXXVII(37) ? 1910-1930
Band XXXVIII(38) ? 2570-2620 EU
Band XXXIX(39) ? 1880-1920 中国TD-SCDMA
Band XL(40) IMT-2000 2300-2400 中国,インド,オーストラリア
Band XLI(41) BRS/EBS 2496-2690 US,日本(WCP/AXGP)
Band XLII(42) ? 3400-3600 日本(次世代4G用)
Band XLIII(43) ? 3600-3800
Band XLIV(44) ? 703-803

公式な情報が発見できていないが、Wireless City Planning(WCP)が開始したAXGP(Advanced eXtended Global Platform、高度化XGP)は、2545.0MHz~2575.0MHzを利用しているらしい。(測定器メーカ アンリツのエリアテスタ ML8780Aのカタログ内にあるAXGPの記述より)

CDMA2000に関する周波数リスト

TSG-C C.S0057-E v1.0 Band Class Specification for cdma2000 Spread Spectrum Systems Revision E

名称 周波数 具体値
BC0 800MHz Band 824.70-848.31 / 869.70-893.31 いろいろ,日本(au 新800MHz)
BC1 1900MHz Band 1851.25-1908.75 / 1931.25-1988.75
BC2 TACS Band 872.0-915.0 / 917.0-960.0
BC3 JTACS Band 887.0-925.0 / 832.0-870.0 日本(au 旧800MHz)
BC4 Korean PCS Band 1750.0-1780.0 / 1840.0-1870.0
BC5 450MHz Band 411.0-483.0 / 421.0-494.0
BC6 2GHz Band 1920.0-1980.0 / 2110.0-2170.0 IMT-2000として各国共通
BC7 Upper 700MHz Band
BC8 1800MHz Band
BC9 900MHz Band
BC10 Secondary 800MHz Band
BC11 400MHz European PAMR Band
BC12 800MHz PAMR Band
BC13 2.5GHz IMT-2000 Extension Band
BC14 US PCS 1.9GHz Band
BC15 AWS Band
BC16 US 2.5GHz Band
BC17 US 2.5GHz Forward Link Only Band
BC18 700MHz Public Safety Band
BC19 Lower 700MHz Band
BC20 L-Band
BC21 S-Band
BC31 Wildcard Band Class リアルではなく論理的なもの

BC=Band Class

BCの下にはBand Sub Classというくくりもあったりする。
Band Class 0 Band Sub Class 0: 北米とか(824-849/869-894MHz)
Band Class 0 Band Sub Class 2: 日本 新800MHz(824-830/869-875MHz)
Band Class 0 Band Sub Class 3: 日本 新800MHz 2012年以降の拡張領域(815-830/860-875MHz)

なので、北米機種でBC0対応であっても、日本で使えるかどうかは、Band Sub Class2と3に対応しているかどうかにかかっているということになる。

中華ハンディを保証認定を通す話(伝聞


中華ハンディを保証認定通す話がぼちぼちとあります。
ハムフェア2012でもいろいろあったようですね。

中華ハンディの使い道
ハムフェアで聞いた中華ハンディの興味深い使い道。
地域のクラブなどで、高校生以下の層を増やす為、従事者免許を取らせた後に、無期限貸与するんだってさ。
単価が安いので、壊れても痛くは無い、ということなので、なるほどねー、とか思いましたわ。

保証認定関連の話
・sawadaさん:TSSの最近の動向(海外製無線機や中華ハンディ)
 保証認定を通しやすい申請のやりかた。
 まぁ、手抜きはいけない。ちゃんと中身を理解していること。
 という感じ。

NKT-R3
スプリアスについては規定内とのこと。
日本のバンドプランに合わせた周波数設定が必要。
保証認定申請にあたっては、送信系統図を作り添付する必要がある。
(当blogでは掲載しません)

BAOFENG UV-3R / UV-3R mk2
日本のバンドプランに合わせた周波数設定とスプリアス対策改造が必須。
・sawadaさんの関連記事
 (1) UV-3RmkII、UV-X4 回路図あり
 (2) UV-3Rmk2/UV-X4 内部解析 使用しているチップに関して
 (3) UV-3RmkIIのスプリアス対策 測定データはあるが詳細はない
 (4) K2/100 50W改、UV-3Rmk2(UV-X4) 共にTSS通過(1/12投函→1/27通過) 実際に申請をした時のコメント
 (5) ラジオライフDX Vol-2 に詳細を掲載、とのこと
 たぶん、この本にはブロック図は掲載されている

BAOFENG UV-5R
・sawadaさん: BAOFENG UV-5R ブロック図あり

UV-X4
UV-3R Mark2と言われているものとほぼ同一。
日本のバンドプランに合わせた周波数設定とスプリアス対策改造が必須。

・JM1LJS/JD1BLK 3日坊主のブログ: UV-X4 TSSへの免許申請 資料 ここが日本での大元?申請書あり
 TSSにUV-X4の保証認定を申請しました 系統図のVISIOファイルがあります
 今発注予定のUV-X4(UV-3R MarkⅡ) メーカにロット生産を書けたようで
 販売ページおよび、ここに最新版のpdfあり
UV-X4保証認定通過しました おそらく↑で買って申請した人の談

マウスコンピューター/G-Tune

おまけリンク
Main Trading Company Download page
 中華ハンディ各社の関係するソフトウェアが・・・