さらばJIAYUのスマホ?


しばらく前まで、結構いい感じのAndroidスマホを作っていた「JIAYU(佳域手机)」。
JIAYU S3以降、新機種がでないなぁ・・・と思っていたら、「トップページ」が「Funsso(方烁科技)」に飛ばされるようになりました。
Funssoは、光ファイバー用のSFPモジュールを販売しているメーカのようです。

スマホに関するページはFunssoにはありません。
唯一、JIAYU時代からある公式掲示板へのリンクがトップページに残されているだけです。

FussoとJIAYUの関係について、特にニュースや会社案内などでも説明されておらず、謎です。

ただ、1年以上新製品の話が出てないところもあわせて考えるとJIAYUのスマホ事業は終了した、と考えていいのではないかと思います

小米(Xiaomi) Mi 4をWindows 10 Mobileにしてみた


予備機のElephone P6000のmicroUSBコネクタが変形し、ショートするようになってしまい、使用不可状態に追い込まれた。
仕方が無いので、新しいモノを何にするかを検討した。

Windows 10 Mobileも使ってみたいなぁ、と思っていたので、発売から時間が経ってはいるものの、AndroidもWindows 10 Mobileも両方動かすことができる小米(Xiaomi) Mi 4を買ってみることにした。

ここがスゴイ小米(Xiaomi) Mi 4
・1つに機種でMIUI OSとWindows 10 Mobileが公式サポートされている
AndroidをベースにiOS風のカスタマイズなど、いろいろ施したMIUI OSが標準で、
それに加えて、Windows 10 Mobileもサポートされている。
公式サポート外ではあるがCyanogenMod 13(Android)も動作する。

・Microsoftのサポート優先順位が高い
例えば「Announcing Windows 10 Mobile Insider Preview Build 14283」でアップデート先行配信機種「Lumia 950, 950 XL, 650, 550, Xiaomi Mi4, and ALCATEL ONETOUCH Fierce XL」に含まれており、また、Microsoft純正であるLumiaの次に書かれているように、サポート優先順位が高い機種である。

・結構気軽にfirmwareを書き換えられる
Windowsパソコンにインストールした特定バージョンのMiFlashという書き換えツールを使用することで、簡単に書き換えることができる。
ただし、Windows Mobileイメージを書き込む際はEDLモードで起動する必要があるのだが、このモードには、Android OSを起動しDebugモードを有効にした状態で「adb reboot edl」を実行する必要がある。
なお、Android/MIUIイメージを書き込む際は、fastbootモードで起動すれば良いので、音量下ボタン+電源ボタンを同時押しし続けること。
書き換え自体は10分かからない。


さて、今回、Xiaomi Mi 4は、fastcardtechで買いました。

が・・・新品で買ったはずなのに、このデバイスは登録済みとのことで、電源を入れ、ネットワークに繋ぐと、MIUS OSの機能により、端末がロックされてしまいました。

どうやら中古品を新品として売りつけられたらしい。

MIUIのフォーラムを探すと、最近のMIUS OSのバージョンアップでチェックが厳格化されたのが、同じような状態となっている事例が・・・
その回答は「前の所有者に連絡とって、Mi Accountの登録を外してもらえ。もしくは、サポートに購入書類と共に連絡をとってみてくれ(解決するかどうかは状況次第だけど)」とのこと。

とりあえずfastcardtechに連絡はとっているものの、状況は厳しそう。


ロックされていて、USB Debugを有効に出来ないため、Windows 10 Mobileへの書き換えは行えない。
では、どうするか?
→ Mi AccountロックされないOSへ書き換える → つまりCyanogenMod13への書き換え

概要としては下記となります。
・fastbootモードで起動
・TWRP Recoveryを書き込む
・OTG接続できるUSBメモリにCyanogenMod13とOpenGappsのzipファイルをコピー
・Recoveryモードで起動し、USB-OTGマウントを行い、CyanogenMod13とOpenGappsを書き込む


こうしてCyanogenMod13で起動してきたら、USB Debuggingを有効にします。
有効にした後は、パソコンから「adb reboot edl」を実行し、EDLモードで再起動させます。
再起動後、パソコンでQUALCOMM関連のドライバが読み込まれ、おそらくCOM10として認識されます。
MiFlashを実行し、COM10が表示されることを確認します。
<画像>

その後に、MiFlashの「Browse」でWindows Mobileのzipを展開したフォルダを指定し、「Flash」します。
アプリ下側にある選択肢はWindows Mobile書き換え時は使用しません。(fastbootモードでの書き換え時に使用するものです)

書き換えは10分かからず終わります。

電源を入れると、Windows 10 Mobileが起動してきます。

起動後は、言語を日本語に切り替え再起動、
その後、Windows Updateの実施、とストアアプリから各プレインストールアプリの更新を行いましょう。
Androidでのイメージから、Windows Updateすればプレインストールアプリの更新が行われるのかと思っていたのですが、Windows Updateはシステム部分だけで、各アプリに関しては別個になる、というのが驚きでした。

各プレインストールアプリは、初期状態ではアイコンが英語表記ですが、アプリ更新後は日本語表記になります。


MIUIを書く時のめも

[ROM] MIUI 8.5 Global Stable ROM Full Changelog and Download Links
TWRP for Mi4

AndroidベースのRemix OS3.0搭載ノートパソコンAZPEN HYBRX A1160が$69(送料別)~


Android OSをベースに作成されているRemix OS。
これをつんだミニPCとタブレットは今までに発売されています。

そのうち、Jide Remix Miniについては、テックウインド社により日本で正式に発売もされています。

そのようなRemix OS搭載マシンですが、この度、ノートパソコン形態のものがKickstarter案件で登場しました。

Kickstarter:「Ultra Slim Laptop with Android 5.1 running Remix OS 3.0
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メーカページ「AZPEN HYBRX A1160

SoC: Allwinner A64(Cortex A53 4コア 1.3GHz)
RAM: 1GB or 2GB
ストレージ: 16GB or 32GB
ディスプレイ 11.6インチ(1366×768)
バッテリー 3.7V 6000mAh

バッテリーが3.7Vというので、5V給電でmicroUSB充電だったりするのかな?と期待したのですが、丸形のコネクタのようです。
まぁ、microUSB端子とケーブルの信頼性が低く、充電に不安があるから仕方ないですね・・・
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で・・・価格。

RAM 1GB/ストレージ 16GBモデルが$69
RAM 2GB/ストレージ 32GBモデルが$89
日本までの送料は$24

なかなか面白い値段ですね
Kickstarter:「Ultra Slim Laptop with Android 5.1 running Remix OS 3.0

現時点での発送予定は9月。

実現性という面についてですが、

実は、olimexという会社で去年の11月に「A64 OLinuXino OSHW Linux Laptop idea becomes more real 🙂」と「A64-OLinuXino OSHW 64-bit ARM DIY Laptop idea update」という記事がありました。
この2つの記事にあるノートパソコンによく似てるんですよね

というか、コレの商品化なんじゃないかと思ってます。
なので、実現する確率は非常に高いとふんでいます
ちなみに、olimixはgithubにていろいろ公開していて、Allwinner A64搭載のボード回路図も公開していたりします。

個人的には、このノートPCの中を開けると、ロジックボード部分がラズパイみたいな形で別基板になってたりしたら、面白いなぁ、とは思うのですが
さすがにそんなことはないでしょうね

MediaTekの急速充電規格Pump Express 3.0登場。USB-C専用&充電時に本体を発熱させない方式


現在、台湾にてCOMPUTEX TAIPEIが開催中。
その中で、MediaTekが、新しい急速充電規格Pump Express 3.0について発表を行った模様。

これまでも、MediaTekは、Qualcommの急速充電規格Quick Chargeに対抗して、Pump Expressという規格を提供してきました。今回の売りは何なのか、確認・・・

MediaTek公式の詳細情報」および、「Pump Expressのバージョン間比較資料」を見てみる・・・

・2016年末にでるMediaTek Helio P20系から採用予定
・Pump Express 2.0での最大20Vといった高い電圧かけて充電に必要な時間を短縮する、という方向性を取りやめる
・Pump Express 3.0の目指すところの1つは「発熱対策」
・発熱している環境でバッテリーを使う/充電すると早く死ぬ、という現実がある
・バッテリー充電中は本体が熱くなる。また使用するとそれはそれで熱くなる
・バッテリー充電時にスマートフォン内部の充電機構で発生する発熱を減らすため、ACアダプタ側に発熱する要素を任せるようにする
・そのため、USB Type-C専用とし、ACアダプタ側との双方向通信を行わせることで適切な充電を実現する
・ACアダプタの供給電圧は3.0V~6.0Vの範囲で10mV~20mVステップで電圧を調整できるようにし、それぞれのスマートフォンが採用するバッテリ-ごとに異なる適切な充電電圧を指定できるようにする


旧バージョンの規格についての関連記事「スマホの急速充電規格Qualcomm Quick Charge2.0とMediaTek Pump Express Plus

SpreadtrumからCortex-A53を8コア搭載のLTE SoC SC9860GVが登場


中国のスマホ向けSoCメーカSpreadtrum社は以前から「SC9830A(Cortex-A7 4コア)」というLTE対応のSoCをリリースしていたのですが、ぜんぜん搭載した製品が出てきていませんでした。

で・・・昨日(2016/03/21)付けのリリースでサムソンのスマホに採用された(Spreadtrum LTE SoC Platform Powers SM-J320F / DS Samsung Galaxy J3 Smart Phones)ということが公表されました。

へー、と思いつつ製品一覧のページを見てみると4Gの欄に新しい製品が・・・

SC9860GV platform

・64bitのCortex-A53を8コア
・GPUはARM-Mali T880 MP4
・5モード(TD-LTE / FDD LTE / TD-SCDMA / WCDMA / GSM ),LTE Cat7対応
・TSMCの16nmプロセス製造

だが・・・変わった記述が・・・

8コア あるCortex-A53は、4コアが2.0GHz動作、4コアが1.25GHz動作、となる

ということが・・・
全部を2GHz動作させることが厳しかった模様・・・

果たして、この構成は、どの程度実用になるのか?
実際に採用した製品がいつ出てくるのか・・・

というか、最近、Spreadtrum社SoCを採用してるのって、Samsungの低価格帯製品しか見ないような気が・・・


2016/07/05追記

Qualcommの「Snapdragon 617(MSM8952)」も、Cortex-A53コアで、1.5GHz*4コア + 1.2GHz*4コア、という構成でした。