V-Lowの現状がよくわからない(メモ


アナログTVがあった周波数は、以下の用途に使われることになっている。

・「UHF」(13ch~62ch)
13ch~52ch: 地デジ
53,54ch: ITS(自動車のコントロールシステム等)
55ch~62ch(730MHz~770MHz): 移動通信=携帯

・「VHF」(1ch~12ch)
1ch~3ch(V-Low): テレビ以外の放送
4ch~12ch(V-High): 移動通信またはテレビ以外の放送

で・・・V-Highについては、「移動体向けのマルチメディア放送」ということになり、「モバキャス/NOTTV」が始まった。

ただ、「V-Highのマルチメディア放送」=「モバキャス」=「NOTTV」というわけではない。

「V-Highのマルチメディア放送」=「V-Highの周波数を使用したISDB-Tmmを採用した放送」であり、この周波数帯を使用することができる業者枠は複数用意されている。
具体的には、大規模枠:1枠、中規模枠:1枠,小規模枠:複数枠、ワンセグのみ:7枠、がある。

ただ、現段階で参入し、放送を開始しているのは「株式会社mmbi」だけである。
mmbiが運営する送信所を含むインフラサービスと言えるものが「モバキャス」で、このインフラを使って番組を放送しているのが「NOTTV」となっている。

V-Highの方は、サービスがとりあえずは、立ち上がっている。

それに対して、V-Lowの方が不透明すぎる。

FM放送局とかがマルチメディアサービスを行う、というのがありましたが、先日解散。

じゃぁ、今後、どうするのかなぁ?と総務省のページを確認しにいくも、総務省のやる気がよく分からない・・・
放送政策の推進」のページからリンクされている「V-Lowマルチメディア放送実証実験の進捗状況」での最新情報は、2011/12/27付けの「V-Lowマルチメディア放送の実証実験計画の取りまとめ結果」。

しかし検索すると、2013/10/29付けの「V-Lowマルチメディア放送の放送設備に係る 安全・信頼性に関する技術的条件」とかも出てくるので、更新がないわけでもないようだ。

ちなみに、上記で公開されている「別紙2 情報通信審議会 情報通信技術分科会 放送システム委員会報告 概要」が、V-Lowマルチメディア放送が何を目指しているのか解説されていてわかりやすい。

ただ・・・ですね。その別紙2には
「平成26年2月3月頃 ハード事業者募集・審査」
「平成26年4月5月頃 ソフト事業者募集・審査」
とか書かれているんですが、どうなってるんですかね・・・

V-Low,V-Highを含めた資料としては「携帯端末向けマルチメディア放送に関する調査検討 報告書」というものを発見

いままでFM放送とVHFテレビで使用されていた周波数帯V-Lowの利用方針は以下。

76~90MHz
 FM放送(コミュニティ放送を含む)
 中波放送の難聴(地理的・地形的難聴、海外波混信)対策にかかるFM方式の中継局
90~95MHz
 民間放送事業者の中波放送の難聴(地理的・地形的難聴、海外波混信)対策、津波などの災害への対策にかかるFM方式の中継局
 コミュニティ放送局
95~99MHz
 ガードバンド
99~108MHz
 地方ブロック向けマルチメディア放送(ISDB-TSB方式)
 デジタルコミュニティ放送

先日、話題になったFM局のマルチメディア放送は、「地方ブロック向けマルチメディア放送(ISDB-TSB方式)」のことであろうと想定されるんだけど、「地方ブロック」という謎の単語が・・・

地方ブロック向けマルチメディア放送では、チェンネルを2つ用意し、全国を7ブロックに分割し、各隣接ブロックが同じチャンネルを使わないようにする、という方針であるとのこと。

つまりは、現状の放送範囲より広いけど、ある程度の地域放送をおこなうための枠、という感じのようだ。

ただ、全国でチャンネルが2つしか用意していないようなので、他の地域の放送を見る、というのは、難しそうな仕組みです。

が・・・そもそも参入してくれそうなところがないので、結局どうするんでしょうかねぇ・・・

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください